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通信制高校卒業から教員免許を取得する方法とルート

通信制高校卒業から教員免許を取得する方法とルート

通信制高校を卒業した後、「将来は教師になりたい」という夢を持っているお子さんや保護者の方から、「通信制高校卒業でも教員免許は取れるの?」という声が多く聞かれます。全日制の高校を卒業していないと不利になるのではないか、と不安に感じている方も少なくないでしょう。結論からお伝えすると、通信制高校の卒業資格は全日制・定時制と完全に同等であり、教員免許取得への道は十分に開かれています。通信制高校卒業後に教員免許を取る具体的なルートと、押さえておきたい手順・費用・スケジュールを以下でわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

通信制高校の卒業資格は全日制と同等です

まず大前提として、通信制高校の卒業資格について正確に理解しておきましょう。

文部科学省の教員免許制度の公式情報によると、教員免許を取得するための出発点となる「大学入学資格」は、高等学校を卒業(全日制・定時制・通信制を問わず)、または高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格することで得られます。つまり、通信制高校を卒業した時点で、全日制高校の卒業生とまったく同じ条件に立つことができます。

N高等学校の公式サイト(参照:2026年5月)によると、2025年12月末時点での全校生徒数は35,744名に達しており、通信制高校は今や多くの生徒が選ぶ確かな進路の一つとなっています。このような規模からも、通信制高校卒業者が大学進学をはじめとするさまざまな進路を積極的に選択していることがうかがえます。

「通信制高校卒業だから教員になれない」というのは誤解です。大学の教職課程を修了し、所定の単位を取得すれば、卒業経路に関係なく教員免許を申請できます。お子さんが「先生になりたい」という気持ちを持っているなら、その夢を否定せずに一緒に具体的な道筋を考えてみてください。

教員免許を取るために必要な3つのステップ

通信制高校卒業後に教員免許を取得するまでの道のりは、大きく3つのステップに整理できます。

・通信制高校を卒業し、大学入学資格を取得します。
・大学(または短期大学)の教職課程を修了します。
・都道府県の教育委員会に教員免許状を申請します。

教員免許の種類は「普通免許状」と呼ばれ、取得する学校種・教科・免許の種別(専修・一種・二種)によって必要な大学の種別と単位数が異なります。たとえば中学校・高校の教員を目指す場合は4年制大学の教職課程が基本となります。

文部科学省の教員免許関連の公式情報(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoinmenkyo/)では、教員免許取得に必要な科目・単位数が詳細に示されています。教職に関する科目、教科に関する科目、教育実習など複数の要件がありますので、大学選びの段階から「教職課程が設置されているか」を必ず確認するようにしてください。

なお、教員免許は高校在学中に取得できるものではありません。通信制高校に在学しながら大学の授業を受けて取得するルートは、制度上原則として想定されていません。まずは高校卒業→大学進学という順序で進めることが現実的なルートになります。

大学選びのポイントと費用の目安

教員免許取得を見据えた大学選びには、次の点を確認しておくことが重要です。

まず「教職課程の設置状況」です。希望する学校種・教科の教員免許が取れる教職課程が設置されているかを、各大学の公式サイトで確認してください。大学のパンフレットや入学案内には「取得可能な免許状」が明記されていることが多いです。

次に「大学入試の方式」です。通信制高校卒業者が挑戦しやすい入試として、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜があります。クラーク記念国際高等学校の公式サイト(参照:2026年5月)によると、同校では全日型・通学型・単位修得型など複数の通学スタイルを用意しており、大学進学実績も公表しています。通信制高校によっては大学進学サポートが充実しているため、在学中から担任や進路担当の先生に相談しておくと心強いでしょう。

費用については、大学の学費は学校によって大きく異なります。国公立大学であれば4年間の授業料は約243万円(文部科学省標準額)が目安とされていますが、私立大学は学部・学科によって幅があり、年間100万〜200万円程度かかることが多いです。また教育実習にかかる費用(交通費・教材費など)も別途必要になります。最新の学費情報は必ず各大学の公式サイトでご確認ください。

通信制の大学を活用するルートもあります。教職課程を持つ通信制大学に進学すれば、比較的低コストで教員免許取得を目指せる場合があります。ただし通信制大学での教職課程修了には強い自己管理力が求められます。

スケジュール逆算:高3の春から動き始めましょう

「いつから準備すればいいのか」という点も、保護者の方が気になる部分でしょう。教員を目指す場合のスケジュールを、大学入学を起点に逆算してまとめます。

高校3年生の4月〜5月(大学入学の約1年前)は、志望する教科・学校種を絞り込み、教職課程を持つ大学をリストアップする時期です。オープンキャンパスへの参加もこの時期から始めると余裕が生まれます。

高校3年生の6月〜8月(大学入学の約8〜10ヶ月前)は、オープンキャンパス・学校説明会に参加し、教職課程の具体的な内容や取得可能な免許状を直接確認する時期です。総合型選抜を受ける場合は、志望理由書の作成準備を進めましょう。

高校3年生の9月〜11月(大学入学の約5〜7ヶ月前)は、総合型選抜の出願・面接・試験が集中します。一般選抜を目指す場合は共通テストの対策を本格化させる時期です。

高校3年生の1月〜3月(大学入学の約1〜3ヶ月前)は、共通テスト・一般入試・合格発表の時期です。入学手続きの締め切りに注意しながら、入学後の教職課程履修登録の準備を始めましょう。

大学入学後は1年次から計画的に教職科目を履修することが大切です。教育実習は通常3〜4年次に行われますが、事前に実習先の内諾を取る必要があるため、早めに動き始めることをおすすめします。

まとめ

通信制高校の卒業資格は、全日制・定時制と法律上まったく同等です。教員免許の取得においても、通信制高校卒業が不利になることはありません。大学の教職課程を修了し、都道府県の教育委員会に申請するという流れは、全日制高校卒業者とまったく同じです。

大切なのは、お子さんが「教師になりたい」という気持ちを持ち続けられるよう、保護者の方がその夢を一緒に形にする伴走者になってあげることです。焦らなくて大丈夫です。高校3年生の春から具体的に動き始めれば、十分に間に合うスケジュールです。まずは在籍している通信制高校の進路担当の先生に相談してみることから始めてみてください。

お子さんが嫌がる場合は無理に進路を決めさせる必要はありません。夢の実現に向けた道は一つではありませんし、立ち止まって考える時間も大切な一歩です。

・文部科学省「教員免許制度について」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoinmenkyo/
・N高等学校 公式サイト https://nnn.ed.jp/
・クラーク記念国際高等学校 公式サイト https://www.clark.ed.jp/

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・高卒認定から大学受験へのロードマップ:https://futoukou.co.jp/high-school-equivalency/
・不登校からの進路選択と通信制高校の選び方:https://futoukou.co.jp/career-path/

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