「第1回で全科目合格できなかった……」「秋の試験で確実にクリアしたい」——そんな状況にある受験者や保護者の方は、今がいちばん大切な準備の時期です。高卒認定試験は年2回実施されており、第2回(二次試験)は第1回の結果を踏まえて再挑戦できる制度設計になっています。焦らず、確実な対策を積み上げることが合格への近道です。二次試験の日程・仕組みから科目ごとの対策まで、公式データに基づいて丁寧に整理します。
高卒認定試験「二次試験」の仕組みを正しく理解する
まず「二次試験」という言葉を整理しておきます。高卒認定試験に「一次試験」「二次試験」という正式な区分はありません。一般的に「二次試験」と呼ばれるのは、1年に2回実施される試験のうちの「第2回」のことを指しています。
文部科学省の公式サイト(令和8年度)によると、第2回高卒認定試験のスケジュールは以下のとおりです。
1.受験案内配布開始:令和8年7月21日(火曜日)
2.出願期間:令和8年7月21日(火曜日)〜9月11日(金曜日)※9月11日の消印有効
3.受験票発送:令和8年10月下旬頃(予定)
4.試験日:令和8年11月7日(土曜日)・8日(日曜日)
5.結果通知:令和8年12月8日(火曜日)発送予定
(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト、2026年5月時点)
出願期間を過ぎると「いかなる理由があっても受け付けません」と文科省が明記しています。第1回の結果通知が届いたら、まず出願の締め切りを確認することが最初のステップです。
高卒認定試験のポイントは「科目別合格」の仕組みです。第1回で合格した科目は第2回で再受験する必要がなく、不合格だった科目だけを受ければよいという制度になっています。つまり、全科目を一度に揃える必要はなく、複数回にわたって段階的に合格を積み上げることができます。これは、焦りがちな受験者にとって非常に重要な仕組みです。
令和8年度からの変更点:新科目「情報」を見落とさない
令和8年度より、高卒認定試験の試験科目が変更されています。文部科学省は令和8年度からの新科目「情報」のサンプル問題を公表しており、これまでの試験科目に「情報」が追加される形になっています。
(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト、2026年5月時点)
第2回を受験する方が注意すべきは、「去年受けた問題構成」と今年度の構成が異なる可能性があるという点です。具体的には以下のような変化が想定されます。
1.「情報」が新たな必修科目として加わる
2.既存科目の出題範囲・形式が変更になる場合がある
3.過去問演習だけでは対応できない内容が含まれる可能性がある
文部科学省の公式サイトでは、試験科目の変更内容をPDFで公開しています。第2回を受験される場合、必ず最新の受験案内(令和8年7月21日配布開始)を取得し、自分が受験すべき科目と範囲を確認してから学習計画を立てることをおすすめします。
科目別対策:何から始めればいいかを整理する
二次試験に向けた対策で「どこから手をつければよいかわからない」という声はよく聞かれます。以下のステップで進めると整理しやすいでしょう。
1.第1回の結果を科目ごとに分析する
不合格だった科目の中でも「あと少しで合格だった科目」と「大幅に点数が不足している科目」では、優先順位や対策の深さが変わります。
2.各科目の合格ラインを確認する
高卒認定試験では、各科目100点満点のうち40〜50点程度を取ることで合格できるという傾向があります(文部科学省は合格基準点の詳細を非公表としていますが、過去問の傾向からこのような見解が広く示されています)。高得点を狙うよりも「確実に基礎を押さえる」学習が効率的です。
3.科目ごとの特性を踏まえる
たとえば「国語・英語・社会系(現代社会・歴史など)」は読解・暗記が中心で、比較的短期間で得点を伸ばしやすい傾向があります。一方、「数学・理科系(化学・生物・物理など)」は積み上げ型の学習が必要で、苦手を抱えている場合は早期から取り組むことが重要です。
4.過去問演習は文科省公式問題を使う
文部科学省の公式サイトでは、令和7年度の試験問題が公開されています。直近の本試験問題で傾向をつかむことが、最も信頼性の高い対策といえます。
学習サポートを活用する選択肢
独学だけでは行き詰まりを感じる場合、専門的なサポートを活用することも一つの方法です。
高卒認定試験の対策に特化した通信制高校のサポート校やフリースクールを併設する機関、あるいは個別指導を行う学習支援機関など、さまざまな選択肢があります。いずれのサポートを検討する際にも、高卒認定試験の対策実績があるかどうかを確認することが大切です。
サポートを選ぶ際のポイントを整理すると以下のとおりです。
1.高卒認定試験の対策実績があるかどうか
2.大学進学も視野に入れたサポートがあるかどうか
3.自分のペースや状況に合わせた個別対応ができるかどうか
4.費用・通学・オンライン利用など、現実的に続けられる条件かどうか
どのサポートが合うかは個人の状況によって異なりますので、まず相談だけしてみるというアプローチが無理なく始める方法としておすすめです。文部科学省の公式サイトでも、高卒認定試験に関する相談窓口の情報が掲載されていますので、あわせて参照してみてください。
まとめ
高卒認定試験の第2回(二次試験)は、令和8年度は11月7日・8日に実施予定です。出願期間は7月21日〜9月11日で、この締め切りを逃すと受験できないため、早めの準備が大切です。また、令和8年度から新科目「情報」が加わるなど試験科目が変更されていますので、最新の受験案内を必ず確認してください。
第1回の結果を冷静に分析し、不合格だった科目に絞って対策を積み上げていくことが、二次試験合格への最も確実な道です。独学が難しいと感じる場合は、高卒認定対策の実績があるサポート校や学習支援機関への相談も選択肢の一つです。焦らず、お子さんのペースを大切にしながら進めていただければと思います。
・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
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