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高卒認定合格後の履歴書への正しい書き方と注意点

高卒認定合格後の履歴書への正しい書き方と注意点

高卒認定試験に合格したとき、次に気になるのが就職活動や進学に向けた書類の書き方ではないでしょうか。「高卒とは違うの?」「採用担当者にどう伝わるの?」と戸惑う保護者の方も少なくありません。実は、高卒認定の合格は法律上の扱いや履歴書の記載方法が高校卒業とは異なります。正確に理解しておくことで、就職・進学の場面で困らずに済みます。公式データをもとに「高卒認定合格後の履歴書の書き方」を丁寧に整理してお伝えします。

目次

高卒認定とは何か:「卒業」ではなく「同等以上の学力がある」という証明

まず「高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)」の法的な位置づけを正確に押さえておきましょう。

文部科学省の公式サイトによると、高卒認定試験は「高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験」です(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト、2026年5月取得)。つまり、合格しても「高校を卒業した」という事実が生まれるわけではありません。「高校卒業と同等の学力を持つと認定された」という意味になります。

この違いは、履歴書を書くうえで非常に重要です。「高校卒業」と「高卒認定合格」は別のものであるため、履歴書の学歴欄に書く内容が変わります。

ただし、文部科学省は「高卒認定試験の合格を高等学校卒業と同等とみなしている採用試験・国家資格一覧」を公表しており(出典:文部科学省公式サイト、2026年5月取得)、多くの国家資格試験や公務員採用試験において「高校卒業者と同等」として扱われています。進学や資格取得のルートとしては十分に機能するものです。

また、令和8年度の試験は年2回実施される予定です。第1回が2026年8月6日・7日、第2回が2026年11月7日・8日となっています(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」令和8年度日程、2026年5月取得)。さらに令和8年度からは試験科目も変更になるため、今後受験を検討しているお子さんがいる場合は公式サイトで最新情報を確認してください。

履歴書への記載方法:正しい書き方と注意すべきポイント

高卒認定合格後の履歴書には、どのように記載するのが正しいのでしょうか。以下に整理します。

「1.学歴欄への記載」については、「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記載するのが基本です。「高卒」とだけ書くのは事実と異なるため避けてください。具体的な書き方の例を示すと次のようになります。

記載例:「◯◯◯◯年◯月 高等学校卒業程度認定試験 合格」

年月は合格通知を受け取った月(合格発表月)を記入します。令和8年度第1回であれば、結果通知は2026年9月1日発送予定となっています(出典:文部科学省公式サイト、2026年5月取得)。

「2.中学校卒業・高校中退歴も正確に記載する」ことが重要です。高校を中途退学している場合は、「◯◯高等学校 入学」「◯◯高等学校 中途退学」と記載したうえで、高卒認定合格を記入します。中退を空白にすると書類の整合性がとれなくなるため、正直に記載してください。

「3.学歴欄と職歴欄は分けて記載する」のが基本です。「学歴」と「職歴」は欄を分けて、学歴の最後に「以上」と記入します。

「4.自己PR欄で補足する」という方法もあります。高卒認定は「自ら学んで試験をクリアした」という主体性の表れでもあります。なぜ高卒認定を選んだのか、合格に向けてどのように取り組んだのかを自己PRや志望動機欄で補足することで、採用担当者に好印象を与えられる可能性があります。

就職活動での扱い:企業・公的機関によって異なるケース

高卒認定合格者の就職活動における扱いは、応募先によって異なる場合があります。ここを正確に理解しておくと、応募先の絞り方や準備の方向性が定まります。

「公務員試験・国家資格」については、文部科学省が「高卒認定合格を高校卒業と同等とみなしている採用試験・国家資格一覧」を公表しており(出典:文部科学省公式サイト、2026年5月取得)、多くの場面で高校卒業と同等に扱われます。具体的には、高卒程度の国家公務員試験や看護師・保育士などの国家資格の受験資格に該当するケースが多くあります。

「民間企業」については、企業ごとに判断が異なります。採用条件に「高校卒業以上」と明記している場合、高卒認定合格者を対象とするかどうかは企業の方針によります。求人票の条件を確認するか、応募前に企業へ直接問い合わせることをおすすめします。

「大学・専門学校への進学」については、高卒認定合格者は大学入学資格を得られます。高卒認定合格後に大学進学を目指す方も多く、大学受験を目指す場合は合格と並行して受験勉強を進めることが一般的です。進学を検討している場合は、各大学や専門学校の募集要項を事前に確認することをおすすめします。

よくある誤解と保護者が知っておくべきこと

高卒認定に関しては、保護者の方の間でいくつかの誤解が見られます。正確な情報をお伝えします。

「誤解1:高卒認定に合格すれば最終学歴が高卒になる」

これは誤りです。高卒認定はあくまで「高校卒業と同等の学力を持つ」という認定であり、最終学歴は合格前に在籍・卒業した学校になります。たとえば中学校卒業後に高卒認定を取得した場合、最終学歴は「中学校卒業」のままです。ただし、その後大学や専門学校を卒業すれば、最終学歴はその学校になります。

「誤解2:高卒認定合格は高校中退よりも不利になる」

一概にそうとは言えません。高卒認定は自分で学力を証明するために試験を受けて合格したという事実があり、主体的な行動として評価される場面もあります。履歴書への記載とあわせて、取得の経緯や学びへの姿勢を伝えることが大切です。

「誤解3:高卒認定合格証明書はどこでも通用する」

合格証明書と合格成績証明書は別のものです。就職・進学の場面では「合格証明書」が必要なケースと「合格成績証明書」が必要なケースがあります。文部科学省に申請することで両方の証明書を取得できますが、あらかじめ提出先に何が必要かを確認してから取り寄せることをおすすめします。

まとめ

高卒認定合格後の履歴書は「高等学校卒業程度認定試験 合格」と正確に記載することが基本です。「高卒」と書くのは事実と異なるため避けてください。高卒認定は高校卒業とは法的に異なるものの、文部科学省が認定する公的な資格であり、多くの採用試験・国家資格・大学進学において高校卒業と同等に扱われています(出典:文部科学省公式サイト、2026年5月取得)。

まずは「合格証明書の取り寄せ方」「応募先が高卒認定合格者を受け入れているか」の2点を確認することから始めてみてください。お子さんの進路選択において、高卒認定合格は決して妥協の選択ではなく、主体的に学んで手にした一つの確かな実績です。焦らず、お子さんのペースで次のステップを考えていただければと思います。

参考情報:
・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/

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・高卒認定試験の仕組みと受験の流れ:https://futoukou.co.jp/high-school-equivalency/
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