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通信制高校から大学受験に合格する方法とスケジュール

通信制高校から大学受験に合格する方法とスケジュール

「通信制高校に通っているけれど、大学を目指してもいいのだろうか」と感じているお子さんや保護者の方は、少なくないと思います。全日制と比べて情報が少なく、何から始めればよいのか迷ってしまうのは当然のことです。結論からお伝えすると、通信制高校の生徒も全日制の生徒とまったく同じ入試制度を使って大学を受験できます。一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のすべてが受験の選択肢になりますので、具体的な受験方法・スケジュール・費用の目安を順序立てて確認していきましょう。

目次

通信制高校生が使える3つの入試方式

大学受験の方式は、大きく分けて「一般選抜」「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜」の3種類があります。通信制高校に在籍していても、これらすべての方式に出願できます。

「一般選抜」は、試験当日の学力で合否が決まる方式です。私立大学であれば1月から3月にかけて個別試験が実施され、国公立大学は大学入学共通テストと各大学の2次試験の合計点で判定されます。自分のペースで学習を進めやすい通信制高校の特性を活かして、受験勉強に多くの時間を使えるという面もあります。

「総合型選抜」は、志望理由書・面接・小論文などで評価される方式で、9月ごろから出願が始まる大学が多くあります。通信制高校で取り組んだ課外活動や資格取得、ボランティア経験なども評価材料になりえます。第一学院高等学校では「プレミアムコース〈社会探究×総合型選抜専攻〉」を設けており(出典:第一学院高等学校公式サイト、2026年5月取得)、総合型選抜に特化した指導を在学中から受けられる体制が整っています。

「学校推薦型選抜」には、学校長の推薦が必要な「学校推薦型(公募・指定校)」があります。通信制高校でも指定校推薦枠を持つ学校があります。希望する場合は在籍している高校の担任や進路担当の先生に早めに確認することをおすすめします。

通信制高校での受験対策の進め方

通信制高校での学習は、単位修得のためのレポートとスクーリングが中心です。受験対策は基本的に「自分で取り組む」か「外部の予備校・塾を利用する」かのどちらかになります。

朝日新聞の報道(2026年5月取得)によると、「学研、駿台、四谷学院など大手予備校が通信制高校の学習に続々参入し、質を上げる動きが広がっている」とされています。実際に、N高等学校・S高等学校・R高等学校(N高グループ)では、KADOKAWAグループが提供するオンライン授業と、選択制の進学対策講座を組み合わせた学習環境が整えられています(出典:N高等学校公式サイト、2026年5月取得)。

クラーク記念国際高等学校は1992年の開校以来、通信制高校として大学進学実績を積み上げており、2025年度の大学進路実績をホームページで公開しています(出典:クラーク記念国際高等学校公式サイト、2026年5月取得)。進学を目指すコースと自宅学習中心のコースを柔軟に選べる点が特徴です。

外部の予備校や通信教育を自分で組み合わせる場合は、高校の単位修得スケジュールと受験勉強のバランスを計画的に管理することが重要になります。年間のレポート提出期限とスクーリング日程を早めに把握してから、受験スケジュールを組み立てる順番で進めると、混乱が少なくなります。

受験に向けた逆算スケジュール

「いつ、何をすればよいか」を逆算でご説明します。高校3年生の4月を起点にした目安です。

高校3年生の4月から6月は、志望校と受験方式を絞り込む期間です。オープンキャンパスへの参加、各大学の入試要項の確認、総合型選抜を狙う場合は志望理由書の草案作成を始めます。通信制高校の単位修得は3年生の春から夏にかけて集中する場合もあるため、学校の年間カレンダーを先生に確認してください。

7月から8月は、共通テストを受験する方は「共通テスト出願」の準備時期です。出願期間は例年9月上旬から中旬ごろとなっています(出典:大学入試センター公式サイト、最新情報をご確認ください)。私立大学の一般選抜に絞る場合でも、この時期に過去問演習を本格化させることが大切です。

9月から10月は、総合型選抜の出願・選考時期にあたります。面接の練習や小論文の添削を受けられる体制を、この時期までに整えておきましょう。

11月から1月は、共通テスト本番(例年1月中旬)に向けた仕上げ期間です。私立大学の一般出願もこの時期に重なります。

2月から3月が、私立・国公立の個別試験の本番です。

費用の目安と支援制度

受験にかかる費用は、受験方式・受験校数によって大きく異なります。一般的な目安として、私立大学の受験料は1校あたり3万円から3万5千円前後、国公立大学の共通テスト受験料は18,000円(2科目以上の場合)です(出典:大学入試センター公式サイト)。複数校を受験する場合は、受験料だけで10万円を超えることも珍しくありません。

予備校・塾の費用は、通信型・映像授業型であれば年間10万円台から、通学型・個別指導型では年間50万円以上になる場合もあります。在籍している通信制高校が進学コースを設けている場合は、校内で受験対策を受けられることがあるため、まず学校に相談することをおすすめします。

支援制度として、高等学校等就学支援金(国の制度)が通信制高校の在籍中も活用できます。世帯年収の目安に応じて授業料の一部が支給される制度で、文部科学省の公式サイトで要件を確認できます。また、受験費用そのものを対象とした奨学金や助成制度は市区町村や民間財団が設けているケースもあるため、在住地域の教育相談窓口にお問い合わせいただくとよいでしょう。

まとめ

通信制高校から大学受験を目指す方法は、全日制高校とほぼ同じ選択肢が用意されています。一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のいずれも活用でき、在籍する高校の進学サポート体制や外部予備校との組み合わせで受験対策を進めることができます。大切なのは、「単位修得スケジュール」「受験スケジュール」「費用の準備」の3点を早めに整理することです。まずはお子さんが通う高校の進路担当の先生に相談し、受験方式の候補を絞り込むところから始めてみてください。焦る必要はありませんが、動き出すのは早いほど選択肢が広がります。お子さんのペースを大切にしながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

参考情報:
・朝日新聞教育「学研、駿台、四谷学院…通信制高校の学習に続々参入『質を上げる』」(2026年5月取得)
・N高等学校 公式サイト https://nnn.ed.jp/
・第一学院高等学校 公式サイト https://www.daiichigakuin.ed.jp/
・クラーク記念国際高等学校 公式サイト https://www.clark.ed.jp/

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