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通信制高校と予備校を併用する方法と注意点

通信制高校と予備校を併用する方法と注意点

通信制高校に在籍しながら、大学進学を目指して予備校にも通いたい——そう考えているお子さんや保護者の方は、少なくないのではないでしょうか。「通信制は自由な時間が多い分、外部の予備校で学力を補えるはず」という期待がある一方で、「費用が二重にかかるのでは」「スケジュールはどう組めばいいのか」といった不安も当然出てきます。費用・日程・学校ごとの体制の違いを正確に把握することが、無理のない併用計画への第一歩です。

目次

通信制高校と予備校を併用するメリットと背景

通信制高校の最大の特徴は、登校日数が少なく、自分のペースで学習できる点にあります。文部科学省「令和5年度学校基本統計」によると、通信制高校の在籍者数は約26万人に上り、年々増加傾向にあります(出典:文部科学省「学校基本統計」令和5年度)。その背景には、全日制高校への進学や継続が難しい生徒だけでなく、自分の時間を確保しながら専門的な学習に取り組みたい生徒が増えていることが挙げられます。

通信制高校では卒業に必要な単位取得が中心となるため、大学受験に対応した応用的な学習は自分で確保しなければなりません。そこで注目されているのが予備校との併用です。通信制高校の授業は「高校卒業資格の取得」を目的として設計されているため、共通テストレベルの実戦力を身につけるには、別途対策が必要になる場合が多いとされています。

N高等学校の公式サイト(取得日:2026年5月4日)によると、全校生徒数は35,744名(2025年12月末時点)に上り、高校として日本一の規模を誇ります。同校は「ネットコース」において自由時間を確保しやすい設計を採用しており、空いた時間で進学対策に取り組む生徒も多いとされています。

通信制高校と予備校を併用する主なメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  1. 自分のペースで高校の単位を取得しながら、受験対策を集中的に進められます。
  2. 全日制高校では授業と受験勉強が重複しやすいのに対し、通信制では受験勉強に使える時間をより意図的に確保できます。
  3. 発達の特性や体調面での不安があるお子さんでも、登校日数を抑えつつ学力向上に取り組める選択肢が生まれます。

ただし、どのお子さんにも「併用が最善」とは言えません。自己管理が必要になる分、本人の意欲と体力がともなうかどうかを、まず家庭でゆっくり確認してから検討することをおすすめします。

学校ごとの進学サポート体制を確認しましょう

通信制高校によって、大学進学へのサポート体制は大きく異なります。予備校との併用を検討する前に、在籍している(または入学を検討している)学校のサポート内容を確認することが重要です。

第一学院高等学校の公式サイト(取得日:2026年5月4日)によると、同校には「プレミアムコース〈大学進学専攻〉」「国公立・難関私大特化クラス」といった進学特化型のコースが設けられています。これらのコースでは週5日登校を前提として、受験対策を学校内で実施しています。このような学校内進学コースが充実している場合は、あえて外部の予備校を利用しなくても対応できるケースもあります。

一方で、スタンダードな通信制コース(週1〜2日登校や自宅学習中心)を選んでいる場合は、受験対策は自分で手配する必要があります。クラーク記念国際高等学校の公式サイト(取得日:2026年5月3日)でも、学習スタイルとして「全日型」「スマートスタディ(通学日数選択型)」「単位修得(ほぼ自宅学習)」の3タイプが設けられており、通学スタイルによって受験対策の手厚さに差があります。

予備校との併用を考える際には、以下の点を在籍校に確認しておきましょう。

  1. スクーリング(登校)日と予備校の通学日が重ならないか
  2. レポート提出のスケジュールと模試・講習の日程が重複しないか
  3. 学校内に進路指導担当者がいるか、受験相談に対応してもらえるか

特にスクーリングの日程は学校ごとに異なるため、予備校の体験授業や入塾相談の前に、年間スケジュールを入手しておくことをおすすめします。

費用の目安と二重負担を減らす工夫

通信制高校と予備校を併用する場合、費用面での計画が欠かせません。それぞれの費用を大まかに把握しておきましょう。

通信制高校の費用通信制高校の学費は学校・コースによって大きく異なります。公立通信制高校であれば年間数万円程度で済む場合もありますが、私立通信制高校のサポートコースや進学特化コースでは年間50万〜100万円以上になることもあります。最新の情報は各校の公式HPで必ずご確認ください。

鹿島学園高等学校の公式サイト(取得日:2026年5月3日)では「志望校合格に向けて受験勉強を頑張りたい」生徒への対応を紹介しており、学習センター(キャンパス)ごとに内容が異なるため、個別相談でコース費用を確認することが推奨されています。

予備校の費用大手予備校の場合、年間費用は授業の取り方によって異なりますが、通年コースで50万〜100万円前後が目安とされています(各予備校公式HPより)。映像授業型の予備校やオンライン予備校であれば、月額1万〜数万円で利用できるサービスも増えています。

費用の二重負担を抑えるポイント①通信制高校内に進学サポートが含まれるコースを選び、外部予備校への依存度を下げます。

  1. 映像授業型やオンライン型の予備校を活用し、通塾費用・交通費を抑えます。
  2. 高等学校等就学支援金制度を活用します(通信制高校にも適用される場合があります)。

就学支援金については、世帯収入によって支給額が異なるため、在籍予定の学校の窓口または文部科学省の公式サイトで最新の要件を確認することをおすすめします。

1年間のスケジュールを逆算して組み立てましょう

通信制高校と予備校を併用する際には、「何の準備をいつまでにするか」を逆算して計画を立てることが大切です。大学受験を目標とした場合の目安スケジュールをご紹介します。

高校1〜2年生の段階・通信制高校に入学後、まずはスクーリング・レポート提出のペースをつかむことを最優先にします。

・学校生活が安定してきたら(入学3〜6ヶ月後が目安)、予備校の体験授業や入塾相談に参加してみましょう。
・英語・数学など受験の基礎となる科目から、無理のない範囲で取り組み始めるとよいでしょう。

高校2年生の後半〜3年生の始め・受験に向けた本格的な学習計画を立てる時期です。

・共通テストを利用する場合は、出願スケジュール(例年11月頃に出願、1月中旬に試験)を意識して準備を進めます。
・予備校の夏期講習・冬期講習は、通信制高校の夏のスクーリング集中期間と重なることがあるため、日程を早めに確認しておきましょう。

高校3年生の夏以降・志望校の過去問演習を中心に据えた学習に切り替えます。

・通信制高校の単位取得・レポート提出の締め切りを前倒しで終わらせておくと、受験直前期に集中できます。

スケジュールはあくまでも目安です。お子さんの体調や意欲の状態によって、無理なく調整してください。「計画通りに進まなかった」と責めるよりも、「今できることを一つずつ積み上げる」という姿勢のほうが、結果的に長続きしやすいとされています。

まとめ

通信制高校と予備校の併用は、自分のペースで高校卒業資格を取得しながら、大学進学の準備を同時に進められるという点で、多くのお子さんにとって現実的な選択肢のひとつです。ただし、学校選びの段階で「進学サポートが充実しているか」「スクーリング日程と予備校の日程が両立できるか」を確認することが、成功の鍵を握ります。費用については、就学支援金や映像授業型予備校の活用も含めて検討し、家計への負担を事前に把握しておきましょう。まずは気になる通信制高校と予備校それぞれに問い合わせて、具体的な日程と費用を確認することから始めてみてください。お子さんが嫌がる場合は、決して無理に急かさず、本人のペースを大切にした選択を心がけてください。

・文部科学省「学校基本統計(令和5年度)」https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
・N高等学校 公式サイト https://nnn.ed.jp/
・第一学院高等学校 公式サイト https://www.daiichigakuin.ed.jp/
・クラーク記念国際高等学校 公式サイト https://www.clark.ed.jp/
・鹿島学園高等学校 公式サイト https://www.kg-school.net/gakuen/

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・不登校の子どもの進路選択と保護者の関わり方:https://futoukou.co.jp/career-path/

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