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不登校からTOEICで大学受験を有利にする方法

不登校からTOEICで大学受験を有利にする方法

英語の資格が、受験の突破口になるかもしれません。高校に通えていない時期が長くあったとしても、TOEICのスコアを武器にして大学進学を実現している方たちは一定数います。「学校に行けていない自分が大学を目指してもいいのだろうか」と感じているお子さんや保護者の方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。費用・スケジュール・手続きの3点から、TOEICを活用して大学受験につなげる具体的な方法を整理しましたので、参考にしていただければと思います。

目次

TOEICが大学受験で使える理由

まず前提として、TOEICは企業の採用場面で広く使われているビジネス英語の資格試験ですが、近年は大学入試でも「英語外部試験利用入試」の対象として採用する大学が増えています。

文部科学省は大学入試における英語の民間試験活用を推進しており、現在多くの私立大学がTOEIC、英検、TOEFL等のスコアを出願資格や得点換算の根拠として認めています(出典:文部科学省 大学・高等教育 公式ページ、取得2026年5月)。

英語外部試験を活用した入試の大きなメリットは、「英語の試験を別日程で済ませておくことができる」点にあります。受験本番では英語を免除・得点換算してもらえるため、他の科目の勉強に集中できます。不登校で学習の遅れを感じているお子さんにとって、得意な分野を集中的に伸ばしてアドバンテージを作るというアプローチは、特に有効な戦略の一つだといえるでしょう。

具体的には、TOEICのスコア700〜800点台を取得することで、英語外部試験利用入試に出願できる大学が広がる傾向があります(各大学の基準は異なるため、志望校の募集要項で必ず確認してください)。自分のペースで、自宅でも対策できるTOEICは、登校が難しい時期でも取り組みやすい資格試験です。

不登校の状況でTOEICを受験する手順

TOEICの受験に、高校在籍の有無や出席日数は関係ありません。年齢・学歴を問わず誰でも申し込むことができます。手続きの流れは次のとおりです。

・IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式サイトでTOEIC公開テストに申し込みます(https://www.iibc-global.org/)
・試験日の約2か月前から申込受付が開始されるため、スケジュールを確認して早めに登録してください
・受験費用は、TOEIC L&R(Listening & Reading)が7,810円(税込)です(出典:IIBC公式サイト、取得2026年5月)
・試験は全国の会場で月1〜3回程度実施されており、自宅から通いやすい会場を選べます
・結果はオンラインで確認でき、公式スコアレポートは試験後約3週間で届きます

保護者の方へのお願いですが、試験会場への初めての外出は、お子さんにとって大きな一歩になることがあります。事前に会場の下見をしたり、当日は近くで待機したりと、お子さんの状態に合わせたサポートを検討していただけると安心です。無理に急がせる必要はありません。

大学受験のルートと逆算スケジュール

不登校のお子さんが大学を目指す場合、主に次の3つのルートが考えられます。

「通信制高校で高校卒業資格を取得するルート」では、在籍しながら受験勉強を進められます。通信制高校のサポート校として大学受験対策と高校卒業資格取得の両方を支援しているコースを設けている学校も存在します(出典:河合塾COSMO公式サイト、取得2026年5月)。

「高卒認定試験(高認)を取得してから大学受験するルート」では、高認合格後に大学入試に出願できます。令和8年度の高卒認定試験は第1回が2026年8月6〜7日、第2回が2026年11月7〜8日に実施予定です(出典:文部科学省 高等学校卒業程度認定試験公式ページ、取得2026年5月)。高認は科目ごとに合格を積み上げる方式なので、一度に全科目合格しなくても構いません。

逆算スケジュールの目安は次のとおりです。

・大学受験の1年前:志望校の英語外部試験利用入試の基準スコアを確認し、TOEICの勉強を開始する
・大学受験の6〜8か月前:TOEIC公開テストで目標スコアを取得し、スコア証明書を入手しておく
・大学受験の3〜4か月前:高認取得ルートの場合は第1回試験で合格科目を確保する
・大学受験の1〜2か月前:志望校の出願書類を揃え、スコア証明書を添付して出願する

費用の目安と支援制度

受験にかかる費用は、ルートによって大きく異なります。参考として以下にまとめます。

「TOEICに関する費用」は、1回の受験料が7,810円(TOEIC L&R、税込)です。複数回受験して高スコアを目指す場合は、その分費用が増えます。TOEIC対策の参考書は1,500〜2,500円程度のものが多く、市販教材でも十分に対策できます。

「高卒認定試験に関する費用」は、受験料が科目数によって異なります。4科目以下の場合が8,500円、5〜6科目が9,500円、7〜8科目が10,000円です(出典:文部科学省 高等学校卒業程度認定試験公式ページ、取得2026年5月)。

「通信制高校・サポート校の費用」は学校によって幅がありますが、通信制高校単体の年間学費は私立校で20〜50万円程度、サポート校を併用する場合はさらに費用が加わります(出典:河合塾COSMO公式サイト。最新学費は各校公式HPでご確認ください)。

なお、住民税非課税世帯などを対象とした「高等学校等就学支援金制度」や、各都道府県の奨学金制度が利用できる場合があります。学費の負担を感じている保護者の方は、お住まいの市区町村の教育委員会または学校の担当者にご相談ください。

まとめ

不登校の状況にあるお子さんがTOEICを活用して大学受験を目指すことは、決して遠い話ではありません。年齢・在籍校を問わず受験できるTOEICは、自分のペースで取り組める数少ない資格試験の一つです。まずは志望する大学の英語外部試験利用入試の条件を確認し、TOEICの公式サイトで試験日程を調べるところから始めてみてください。高卒認定や通信制高校との組み合わせで、進学への道筋は複数あります。焦らず、お子さんのペースを尊重しながら、一歩ずつ情報を集めていただけると幸いです。

・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験について」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
・文部科学省「生徒指導等について」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/
・河合塾COSMO 公式サイト https://www.kawai-juku.ac.jp/cosmo/
・IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)TOEIC公式サイト https://www.iibc-global.org/

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・不登校から大学受験を目指す進路の選び方:https://futoukou.co.jp/career-path/
・高卒認定試験の費用とスケジュールを解説:https://futoukou.co.jp/high-school-equivalency/
・通信制高校とサポート校の違いと選び方:https://futoukou.co.jp/correspondence-school/

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