「2日間で全科目を受けるって、体力的にきつくないかな」「何時から何時まであるの?」——お子さんが高卒認定試験を検討しはじめたとき、試験の全体スケジュールをイメージできないまま不安だけが先行してしまうことは少なくありません。試験の仕組みと1日の流れを把握するだけで、準備の見通しがぐっと立てやすくなります。文部科学省の公式情報をもとに、試験時間・科目数・1日のタイムライン、そして令和8年度からの科目変更まで、わかりやすく整理してお届けします。
そもそも高卒認定試験とはどんな試験なのか
高等学校卒業程度認定試験(通称「高卒認定」)は、高校を卒業しなくても「高校卒業と同程度の学力がある」と国が認定する試験です。文部科学省が年2回実施しており、合格すると大学・短大・専門学校の受験資格を得ることができます。
ここで誤解されがちな点を整理しておきましょう。高卒認定はあくまでも「学力認定」であり、「高校卒業資格」そのものではありません。つまり、最終学歴は「高校卒業」にはならず、大学などに進学して初めて最終学歴が変わるという仕組みです。就職の際に「高卒以上」が条件の求人に応募できるかどうかは、企業の判断によって異なる場合があるため、この点は事前に確認しておくことをおすすめします。
文部科学省の公式サイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/)によると、令和8年度の試験日程は以下のとおりです(出典:文部科学省 高卒認定試験公式サイト、2026年5月取得)。
・第1回:令和8年8月6日(木)・8月7日(金)
・第2回:令和8年11月7日(土)・11月8日(日)
試験は毎年必ず2日間にわたって行われます。1日に全科目を詰め込むのではなく、2日間で各科目を分けて受けるという構成になっています。これは受験生の体力面・集中力の面にも配慮した設計といえるでしょう。
各科目の試験時間は何分か
文部科学省が公表している受験案内(PDF形式)によると、各科目の試験時間はすべて「50分」に設定されています(出典:文部科学省 令和8年度高卒認定試験受験案内)。1科目ごとに50分間の試験を行い、科目と科目の間に休憩時間が設けられるという流れです。
試験は午前と午後に分かれて行われ、1日あたり3〜4科目程度が実施されます。2日間で合計8〜10科目前後を受けることになりますが、すでに単位を取得している科目や前回の試験で合格した科目は免除されるため、実際に受験する科目数は人によって大きく異なります。
1科目あたり50分というのは、大学共通テストなどと比べると短めに感じるかもしれません。ただし、高卒認定試験は「知識を深く掘り下げる」試験というよりも、「高校卒業程度の基礎的な学力があるかどうか」を確認するものです。問題の傾向も基礎的な内容が中心のため、50分という時間は適切な設定といえます。
受験を考えている方は、試験開始時刻・終了時刻・科目ごとの配置については、出願後に送られてくる「受験票」と「受験案内」でご確認ください。最終的な時間割は年度・回によって変わることがあります。
令和8年度から変わる試験科目と「情報」の追加
令和8年度より、高卒認定試験の試験科目が変更されることが文部科学省から正式に発表されています(出典:文部科学省 高卒認定試験公式サイト、2026年5月取得)。最も注目すべき変更点は、新科目「情報」が追加されることです。
これは高等学校の学習指導要領改訂に対応したものであり、2022年度から高校でも「情報I」が必履修科目となったことを受けての変更です。文部科学省はすでに「情報」のサンプル問題を公表しており、公式サイトからPDF形式でダウンロードすることができます。
令和8年度以降に受験を検討されている保護者の方・お子さんは、以下の2点を特に確認しておくことをおすすめします。
・変更後の試験科目の全リスト(文部科学省の公式PDFで確認できます)
・「情報」のサンプル問題(出題傾向と問題形式の把握に役立ちます)
なお、令和7年度以前の試験で一部科目に合格している場合、免除が継続されるかどうかは科目の対応関係によって異なります。既に一部合格がある方は、文部科学省または都道府県の教育委員会に問い合わせて確認することをおすすめします。試験科目の変更は、準備期間中の学習計画にも影響するため、早めに情報を確認しておくと安心です。
試験当日までのスケジュールと準備のポイント
試験当日の流れを把握しておくことは、当日の焦りをなくすうえでとても大切です。文部科学省の令和8年度スケジュールをもとに、出願から結果通知までの流れを整理します(出典:文部科学省 高卒認定試験公式サイト、2026年5月取得)。
令和8年度 第1回のスケジュール・受験案内の配布開始:令和8年4月6日(月)
・出願期間:令和8年4月6日(月)〜5月13日(水)※消印有効
・受験票の発送:令和8年6月下旬(予定)
・試験日:令和8年8月6日(木)・8月7日(金)
・結果通知の発送:令和8年9月1日(火)予定
令和8年度 第2回のスケジュール・受験案内の配布開始:令和8年7月21日(火)
・出願期間:令和8年7月21日(火)〜9月11日(金)※消印有効
・受験票の発送:令和8年10月下旬(予定)
・試験日:令和8年11月7日(土)・11月8日(日)
・結果通知の発送:令和8年12月8日(火)予定
ここで重要なのが、「出願期間以外はいかなる理由があっても受け付けない」という点です。文部科学省の公式サイトにも明記されており、出願の締め切りは厳格に運用されています。書類の準備には余裕をもって取りかかるようにしましょう。
また、試験当日に自然災害などで試験が中止・変更になった場合は、文部科学省の公式X(旧Twitter)でお知らせが出るとされています。試験日が近づいたら、SNSやウェブサイトのチェックも習慣にしておくと安心です。
まとめ
高卒認定試験は1科目50分、2日間にわたって実施される試験です。受験科目数は人によって異なりますが、年2回のチャンスがあるため、計画的に準備を進めることができます。令和8年度からは新科目「情報」が追加されるなど変更点もあるため、最新の受験案内を必ず確認するようにしてください。
「いつ申し込めばいいかわからない」という方は、まず文部科学省の公式サイトで受験案内の配布日を確認することから始めてみましょう。出願期間を逃すと次の回まで待つことになってしまうため、スケジュールの把握が何よりも大切です。お子さんのペースと状況に合わせて、無理なく進める道を一緒に考えていただければと思います。
参考情報:
・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
・文部科学省「令和8年度高等学校卒業程度認定試験受験案内(PDF)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
・文部科学省「高卒認定試験 問い合わせ先(生涯学習推進課認定試験係)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
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