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フリースクールの費用と選び方|不登校の保護者が知るべきポイント

フリースクールの費用と選び方 不登校の保護者が知るべきポイント

「フリースクールって、どんなところでどれくらいかかるんだろう」と気になりつつも、種類が多すぎて調べるほど混乱してしまっている保護者の方は多いのではないでしょうか。文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2023年10月公表)によると、小・中学校における不登校の児童生徒数は約29万9,048人に達しており、その後も増加傾向が続いています。お子さんの学び場を探している保護者の方が増えている背景には、こうした現実があります。この記事では、フリースクールの費用の目安、施設ごとの特徴の違い、そして選び方のポイントを順序立てて整理します。

目次

フリースクールとは何か、まず整理しておきましょう

フリースクールとは、主に不登校のお子さんを受け入れる民間の教育・居場所施設のことです。学校教育法に基づく学校ではありませんが、2017年に施行された「義務教育の段階における普通教育に相当する機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)」によって、学校以外の多様な学びの場として法的に位置付けられました。これにより、フリースクールに通うお子さんへの支援が自治体レベルでも広がりつつあります。

フリースクールの形態は施設によってさまざまです。大きく分けると、次のような3つのタイプがあります。

1.学習支援型:学校の授業に近い形でカリキュラムを組み、学習の遅れを取り戻すことを重視する施設です。
2.居場所・生活支援型:まず「安心できる場所」を提供することを目的とし、学習よりも情緒の安定や対人関係の回復を優先する施設です。
3.体験・活動中心型:農業・アート・スポーツなど、体験的な活動を通じて自己肯定感を育てることに力を入れる施設です。

お子さんの状態や目的によって、どのタイプが合っているかは大きく変わります。「勉強の遅れが心配」という場合と「まず外に出られるようになってほしい」という場合では、選ぶべき施設のタイプが異なることを、まず頭に入れておいてください。

フリースクールの費用はどのくらいかかるのか

フリースクールの費用は、施設によって非常に幅があります。文部科学省の委託調査などをもとにした一般的な傾向として、月額費用は概ね以下のような範囲で見られます。

月額費用の目安(週5日通所の場合):
1.比較的低額な施設:月額1万円〜3万円程度
2.中程度の施設:月額3万円〜6万円程度
3.手厚いサポートや少人数制の施設:月額6万円〜10万円以上

これに加えて、入会金(1万円〜5万円程度)や教材費・イベント費が別途かかるケースも多くあります。通所頻度によって費用が変わる「都度払い型」や、月単位の「定額制」など、料金体系も施設によって異なりますので、見学の際に必ず確認することをおすすめします。

費用負担を軽減できる制度も存在します。自治体によっては、フリースクールへの通所にかかる費用の一部を補助する制度を設けているところがあります。こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/)の公式サイトや、お住まいの市区町村の教育委員会に問い合わせると、利用できる補助制度を確認することができます。全国一律の制度ではないため、お住まいの地域の情報を個別に調べることが重要です。

フリースクールを選ぶときに確認すべき5つのポイント

施設の費用や形態がわかっても、「どう選べばいいのか」という判断はなかなか難しいものです。選び方のポイントを5つに整理しました。

1.お子さんの現状に合っているか
今のお子さんが「外出すること自体がつらい」段階にあるのか、「人と関わりながら学びたい」段階にあるのかによって、合う施設のタイプは大きく変わります。まず現在の状態を冷静に見極めることが、選択の出発点になります。

2.スタッフの関わり方を確認する
スタッフが子どもにどう接するかは、施設の雰囲気を大きく左右します。見学時に実際のスタッフの対応を見て、「安心して任せられるか」という感覚を大切にしてください。資格の有無だけでなく、経験や価値観を確認できると理想的です。

3.在籍する子どもの年齢層・人数を確認する
小学生から高校生まで幅広く受け入れている施設もあれば、特定の年齢層に特化した施設もあります。お子さんが安心して関係を築ける環境かどうか、人数規模も含めて確認してみてください。

4.出席扱い制度の適用状況
文部科学省は、一定の要件を満たすフリースクール等への通所を在籍校の出席として扱うことができる旨を通知しており、この仕組みは「出席扱い制度」と呼ばれています。ただし、実際の適用は学校側の判断によるものです。希望する場合は、通っている学校と施設の両方に事前に確認することが必要です。

5.体験・見学ができるかどうか
実際に通い始める前に、お子さんが体験できる機会があるかどうかも重要なポイントです。お子さん自身が「ここなら行けそう」と感じられるかどうかが、継続につながる最大の条件と言えるでしょう。

フリースクール以外の選択肢も知っておきましょう

フリースクールは多様な学び場の選択肢のひとつですが、すべてのお子さんに合うわけではありません。状況に応じて、以下のような選択肢と組み合わせて考えることも有効です。

1.通信制高校:中学卒業後の進路として、週1〜5日通学や完全在宅など柔軟な学習スタイルを選べます。高校卒業資格を取得できる点が大きなメリットです。
2.サポート校:通信制高校に在籍しながら、学習や生活面をきめ細かく支援する施設です。全国各地にキャンパスを持つ施設もあり、お子さんの状況に合わせて選ぶことができます。
3.高卒認定試験:学校に通わなくても、試験に合格することで高校卒業と同等の資格を取得できる制度です。大学受験の資格が得られるため、進学を目指すお子さんにとっての有効な選択肢になります。
4.教育支援センター(適応指導教室):自治体が運営する公的な支援機関で、費用がかからない場合がほとんどです。まず無料の選択肢から検討したい場合に有効です。

フリースクールだけに絞らず、複数の選択肢を比較しながら判断することが、お子さんにとって最適な環境を見つける近道になります。

まとめ

フリースクールは、費用の面でも形態の面でも施設によって大きな差があります。まずはお子さんの現在の状態を確認し、どのタイプの施設が合いそうかを絞り込むことから始めてみてください。費用の目安は月額1万円〜10万円以上と幅広く、自治体の補助制度を活用できる場合もあります。フリースクール全国ネットワーク(https://freeschoolnetwork.jp)では、全国の施設情報も確認できますので、参考にしてみてください。選ぶ際には、必ず見学・体験の機会を持ち、お子さん自身の感触を大切にすることをおすすめします。焦らずに、お子さんのペースに合った一歩を一緒に探していきましょう。

参考情報:
・フリースクール全国ネットワーク 公式サイト https://freeschoolnetwork.jp
・文部科学省「生徒指導上の諸課題」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/
・こども家庭庁 公式サイト https://www.cfa.go.jp/

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・不登校の子どもに合う進路の選び方と主な選択肢:https://futoukou.co.jp/career-path/
・通信制高校とサポート校の違いと選び方:https://futoukou.co.jp/correspondence-school/
・不登校支援の相談窓口と利用できる公的制度:https://futoukou.co.jp/support-system/

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