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フリースクールとオンラインフリースクールの費用比較ガイド

フリースクールとオンラインフリースクールの費用比較ガイド

「フリースクールに通わせたいけれど、費用がどのくらいかかるのか見当もつかない」という保護者の方は多いのではないでしょうか。さらに最近では「オンラインフリースクール」という選択肢も増え、通学型と何が違うのか、どちらが合っているのか、判断に迷う場面も少なくないと思います。この記事では、フリースクールとオンラインフリースクールの仕組みの違いや費用の目安、選び方のポイントを整理してお伝えします。公式データと実態を合わせてご確認いただき、お子さんに合った選択の参考にしてください。

目次

そもそも「フリースクール」と「オンラインフリースクール」は何が違うのか

不登校のオンラインフリースクールとは何か」もあわせて参考にしてください。

よくある疑問とその回答

Q

オンラインフリースクールの月額費用はどれくらいですか?

A

月額1万円~5万円程度が一般的です。通学型フリースクールは3万円~8万円程度なので、オンラインの方が比較的低価格な傾向があります。

Q

通学型とオンライン型、どちらを選ぶべきですか?

A

お子様の状況によります。人との交流を求める場合は通学型、自宅で学習したい場合はオンライン型が適しています。併用できる施設もあります。

Q

フリースクールの費用に入学金は含まれますか?

A

多くの施設で入学金が別途必要です。2万円~10万円程度が相場で、月額費用とは別に初期費用として準備が必要になります。

Q

オンラインフリースクールで出席扱いになりますか?

A

文部科学省の要件を満たし、在籍校の校長が認めれば出席扱いになります。事前に学校との連携について施設に確認することをお勧めします。

Q

費用の安いフリースクールは質が低いですか?

A

費用と質は必ずしも比例しません。運営形態や支援内容により価格差が生じます。見学や体験を通じて、お子様に合うかを確認することが大切です。

フリースクール選びの評価ポイント

評価項目 評価 コメント
費用の明瞭性 ★★★★☆ 料金体系が分かりやすいか
サポート体制 ★★★★☆ 個別対応の充実度
通学・オンライン選択 ★★★★☆ 柔軟な学習形態の提供
出席扱い対応 ★★★★☆ 在籍校との連携実績
教材・カリキュラム ★★★★☆ 学習内容の質と多様性

まず、用語の整理から始めましょう。「フリースクール」とは、不登校の子どもたちが学校の代わりに通う民間の教育施設のことです。NPO法人や個人が運営しているものが多く、国の制度上の定義は現時点では明確に定められていません。子どもが自分のペースで学べる環境を提供することを主な目的としており、学習指導に加えて、居場所としての機能を担っているところが大きな特徴です。

一方、「オンラインフリースクール」とは、その活動をインターネット上で提供するものです。Zoomなどのビデオ通話やチャットを使ってスタッフや他の子どもたちとやりとりしながら学ぶスタイルで、自宅にいながら参加できる点が最大の違いです。外出そのものへのハードルが高い段階のお子さんや、地方在住で近くにフリースクールがない場合に選ばれることが多い傾向があります。

法律上の位置づけについても確認しておきましょう。フリースクール(通学型・オンライン型いずれも)は、学校教育法上の「学校」には該当しません。つまり、フリースクールに通っても、それ単体では「出席扱い」や「卒業資格」には直結しないのが原則です。ただし、文部科学省の通知(2023年3月)により、不登校の児童生徒がフリースクール等に通っている場合、在籍する学校長の判断によって「出席扱い」とすることができる制度があります。在籍校との連携が重要になりますので、入会前に学校側に確認することをおすすめします。

この点は「フリースクールの費用と選び方|不登校の保護者が知るべきポイント」で詳しく取り上げています。

費用の目安:通学型フリースクールの場合

通学型フリースクールの費用は、運営主体や提供サービスによってかなり幅があります。以下に一般的な費用の目安を整理します。

1.入会金:1万円〜5万円程度が多い傾向があります。無料としている施設もあります。

2.月会費:月額2万円〜7万円程度が一般的な目安です。週5日フルに通える施設では月額5万円を超えるケースもあります。週に通える日数・時間数によって料金が変わる「コース制」を採用しているところも多くあります。

3.教材費・活動費:別途1,000円〜5,000円程度が必要な場合があります。施設によっては月会費に含まれています。

4.交通費:通学型の場合は自宅から施設までの交通費が別途かかります。

NPO法人フリースクール全国ネットワーク(freeschoolnetwork.jp)は、全国のフリースクール加盟団体の連絡組織として機能しており、各団体の情報を提供しています。加盟団体ごとに運営方針や費用が大きく異なるため、複数の施設を比較検討することが重要です。

なお、通学型フリースクールは地域差も大きく、都市部では月額5万円以上の施設も珍しくない一方で、地方では月額2万〜3万円台の施設もあります。所得に応じた減額制度や奨学金制度を設けているNPO運営の施設もあるため、費用の負担が気になる場合は直接問い合わせてみてください。

費用の目安:オンラインフリースクールの場合

オンラインフリースクールは、施設の維持費がかからない分、通学型よりも費用を抑えているところが多い傾向があります。一般的な費用の目安を整理します。

1.月額費用:月額5,000円〜3万円程度が多い傾向です。サービス内容によって幅があります。

2.入会金:無料〜1万円程度のところが多く、通学型と比べると低めです。

3.機器・通信費:パソコンやタブレット、インターネット接続環境は保護者側で用意する必要があります。すでに家庭に環境がある場合は追加費用が抑えられます。

オンラインフリースクールの中には、フリースクールの機能だけでなく、通信制高校との連携を組み合わせたサービスも増えています。例えば、N高等学校・S高等学校・R高等学校を運営するKADOKAWA・ドワンゴグループは、2026年3月末時点で全校生徒数36,371名と日本の高校で最大規模を誇り(出典:N高等学校公式サイト、2026年8月取得)、オンラインで学習を完結できる仕組みを提供しています。こうした通信制高校は「フリースクール」とは異なりますが、高卒資格の取得を視野に入れたオンライン学習の選択肢として参考になります。

通学型とオンライン型の比較:何を基準に選ぶか

通学型とオンライン型のどちらが合っているかは、お子さんの状態や家庭の状況によって異なります。以下の視点で比較してみてください。

「通学型が向いているケース」:人と直接会うことへのハードルが低下してきた段階のお子さん、友人関係や社会性を育む場が必要と感じているお子さん、構造化された時間割や場の雰囲気があると落ち着けるお子さんに向いている傾向があります。

「オンライン型が向いているケース」:外出そのものへのハードルがまだ高い段階のお子さん、起立性調節障害などで午前中の通学が難しいお子さん、近くにフリースクールがない地方在住のご家庭、まず安全な環境で人とつながることから始めたいお子さんに適している場合があります。

費用面だけで見ると、オンライン型の方が月額費用は低い傾向がありますが、「お子さんにとって何が今必要か」を出発点にして選ぶことが最も大切です。費用が安くても利用が続かなければ意味がなく、逆に費用がかかっても毎日楽しく通えれば大きな価値があります。

また、みんなの通信制高校ナビが整理しているように、不登校の子どもの状態には「引きこもり」「発達の課題」「体調不良」など様々なパターンがあり、状態に応じた選択肢を探すことが有効です(出典:みんなの通信制高校ナビ公式サイト、2026年8月取得)。フリースクールの選び方も、こうした状態ごとの視点で検討することをおすすめします。

費用補助・支援制度は活用できるのか

フリースクールは現時点では公的な学校制度の外にあるため、公立・私立学校のように就学支援金が直接適用されるわけではありません。ただし、以下のような支援の可能性があります。

1.自治体独自の補助制度:東京都や一部の市区町村では、フリースクールの利用費を補助する制度を独自に設けている場合があります。金額や対象条件は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の教育委員会に問い合わせることをおすすめします。

2.施設独自の減額・奨学制度:NPO運営のフリースクールでは、所得に応じた月会費の減額制度を設けているところがあります。入会前に「減額制度はありますか」と率直に聞いてみることが大切です。

3.高校段階の通信制高校と組み合わせる場合:通信制高校(私立)への就学支援金は国の制度として存在します。フリースクールではなく通信制高校を選択肢として加える場合は、支援金の対象になります。

また、高卒認定取得や大学進学を目指す不登校・通信制高校生を対象としたサポートコースも民間の学習支援機関に存在します。進路によっては、フリースクールだけでなく、こうした学習支援機関との組み合わせを検討することも選択肢のひとつです。

まとめ

フリースクールとオンラインフリースクールは、お子さんの状態や家庭の環境に応じてどちらが合うかが変わってきます。費用の目安は通学型で月額2万〜7万円程度、オンライン型で月額5,000円〜3万円程度ですが、施設によって大きな差があるため、必ず複数の施設を比較してください。費用だけでなく、スタッフの関わり方、プログラムの内容、在籍校との出席扱いの可否なども確認しておくことが重要です。自治体の補助制度を活用できる場合もあるため、市区町村の教育委員会への相談も一つの行動として取り入れてみてください。お子さんのペースを大切にしながら、無理のない範囲で一歩ずつ情報を集めていただければと思います。

・フリースクール全国ネットワーク 公式サイト https://freeschoolnetwork.jp
・N高等学校 公式サイト https://nnn.ed.jp/
・みんなの通信制高校ナビ 公式サイト https://www.stepup-school.net/
・文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/

関連記事

・フリースクールとサポート校の違いと選び方:https://futoukou.co.jp/support-system/
・通信制高校への転入・編入を検討するときの基礎知識:https://futoukou.co.jp/correspondence-school/
・不登校の子どもを持つ保護者が使える支援制度まとめ:https://futoukou.co.jp/parents-support/


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