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フリースクールの費用相場と利用前に知っておくこと

フリースクールの費用相場と利用前に知っておくこと

「フリースクールに通わせたいけれど、費用がどのくらいかかるのかわからない」と感じている保護者の方は少なくないでしょう。フリースクールは学校教育法上の「学校」ではないため、公的な費用基準がなく、施設によって料金体系が大きく異なります。費用を比較しようにも情報がバラバラで、どこから手をつければよいか迷ってしまうことがあるかと思います。以下では、フリースクールの費用の仕組みや相場、利用にあたって確認しておくべきポイントを整理してお伝えします。

目次

フリースクールとは何か、まず仕組みを整理します

フリースクールとは、不登校の子どもたちが学校以外で学んだり、人と関わったりする場を提供する民間の施設・団体の総称です。運営主体はNPO法人、一般社団法人、個人事業主など多岐にわたり、それぞれの理念や方針に基づいて運営されています。

文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2024年公表)によると、全国の小・中学校における不登校児童生徒数は346,482人にのぼり、在籍者に占める割合は約3.2%と過去最多水準を記録しています(出典:文部科学省、2024年)。また、2017年には教育機会確保法が施行され(成立は2016年)、フリースクールなど多様な学びの場が法的に位置づけられるようになりました。

ここで重要なのは、フリースクールはあくまでも民間施設であり、公立の学校と同じ「義務教育の場」とはみなされていない点です。ただし、在籍する学校長の判断によっては、フリースクールへの出席が学校の「出席」として認められるケースもあります。通う前に、在籍校に確認しておくことをおすすめします。

活動内容も施設によって異なり、学習支援を中心に行う施設、体験活動・スポーツを重視する施設、カウンセリング的なサポートを提供する施設など、さまざまな形態があります。お子さんの状態やニーズに合った場所を選ぶことが、利用を続けるうえで大切になります。

フリースクールの費用相場はどのくらいか

フリースクールの費用は、施設の規模・運営方針・提供サービスの内容によって幅があります。一般的に知られている傾向として、月額費用の目安はおおよそ以下のように整理できます。

1.少人数型・NPO法人運営のフリースクール:月額1万円〜3万円程度が多い傾向があります。スタッフが少なく、活動もシンプルなケースが多いですが、その分家庭の負担が比較的軽くなります。

2.民間企業・団体が運営する充実した施設:月額3万円〜6万円程度になることがあります。学習支援や心理カウンセリング、体験学習など、複数のプログラムを組み合わせて提供している施設ではこの水準になるケースが見られます。

3.個別指導やオンライン型のフリースクール:通塾型と異なり、月額1万円以下で利用できるサービスも増えてきています。お子さんが外出困難な状況であれば、選択肢として検討する価値があります。

また、月謝とは別に「入会金」「教材費」「活動費(イベント・交通費など)」が発生する施設もあります。総費用を比べる際は、月謝だけでなくこれらの諸費用も含めて確認することが大切です。なお、上記の数値はフリースクール各施設の公開情報をもとにした一般的な傾向の整理であり、すべての施設がこの範囲に収まるわけではありません。必ず各施設に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。

費用負担を軽くする制度や支援策はあるか

費用面での不安を感じている保護者の方に、知っておいていただきたい公的支援の動きがあります。

文部科学省は、フリースクールなど学校外の学びの場への支援を段階的に整備してきており、一部の自治体では、フリースクールの利用費用を補助する独自の助成制度を設けています。たとえば東京都や大阪府など、自治体によっては月額数千円〜1万円程度の補助金を支給しているケースがあります(各自治体の担当窓口・教育委員会にご確認ください)。

確認のポイントを整理すると、次のようになります。

1.お住まいの市区町村の教育委員会に「フリースクール利用補助」があるか問い合わせる
2.都道府県レベルの補助制度がないか調べる
3.フリースクール側に「使える補助制度を知っているか」聞いてみる

また、フリースクール自体がNPO法人として低額または無料で運営されているケースもあります。「通いたいけれど費用が厳しい」とフリースクールのスタッフに相談すると、支払い方法の調整や奨学制度を案内してもらえることもあるため、遠慮なく話してみることをおすすめします。

フリースクールを選ぶ前に確認しておきたいこと

費用と同時に、利用前に確認しておくべき事項がいくつかあります。費用だけで選ぶと、お子さんに合わない環境だったというケースも起こりえます。以下の点を見学・問い合わせの際にチェックしてみてください。

1.在籍校との連携状況:フリースクールへの出席が、在籍校の「出席日数」として認められるかを確認します。認められるかどうかは学校長の判断によるため、フリースクール側と在籍校の両方に確認が必要です。

2.スタッフの支援体制:心理士・カウンセラーが常駐しているか、発達特性への理解があるかなど、お子さんの状態に合った専門性があるかを確認します。

3.体験入学・見学ができるか:いきなり入会を決めずに、まず見学や体験参加をさせてもらえる施設を選ぶと安心です。お子さんの「ここなら来てもいい」という感覚を大切にしてください。

4.契約内容の確認:退会・休会時の費用の扱い、月途中での入退会時の日割り計算があるかなどを事前に確認します。

5.情報の透明性:費用の内訳が明確に説明されているか、問い合わせへの対応が丁寧かどうかも、施設を選ぶ際の大切な判断材料になります。

まとめ

フリースクールの費用は施設によって大きく異なりますが、一般的な月額の目安はおおむね1万円〜6万円程度の範囲に収まるケースが多く見られます。一方で、お住まいの自治体によっては補助制度が利用できる場合もあるため、教育委員会への問い合わせも検討してみてください。

文部科学省の調査が示すように、不登校の子どもは今や346,482人にのぼり(出典:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、2024年)、多様な学びの場はもはや特別な選択肢ではなくなっています。大切なのは、費用の安さだけで選ぶのではなく、お子さんが「ここなら行けそう」と思える環境を見つけることです。焦らずに見学・体験を重ねながら、ご家族に合った場所を探していただければと思います。

・フリースクール全国ネットワーク 公式サイト:https://freeschoolnetwork.jp
・文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/
・文部科学省「教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)」:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/1380952.htm

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・不登校支援の相談窓口と公的制度一覧:https://futoukou.co.jp/support-system/

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