「共通テストに出願したいけれど、自分でもできるのだろうか」——高卒認定試験を経て大学進学を目指しているお子さんや、通信制高校に在籍している保護者の方から、こうした相談をよく耳にします。全日制高校に在籍している生徒であれば学校が手続きを代行してくれることが多いのですが、高卒認定生や通信制高校の生徒は「個人出願」という形で自分自身で手続きを進めることが基本です。流れを知らずに動くと出願期間を逃してしまう可能性もあるため、「何を・いつ・どうやって」の3点をしっかり確認しておきましょう。
高卒認定生と通信制高校生が共通テストに出願できる条件
重要ポイント
保護者が押さえるべきポイント
- 出願期間は厳守!例年9月下旬から10月上旬
- 高卒認定合格者も出願可能、成績証明書が必要
- 検定料は3教科以上で18,000円、支払方法を確認
- 受験案内は学校か大学入試センターHPで入手
サポートの手順
9月初旬から大学入試センターHPでダウンロードまたは通信制高校・書店で入手する
在学証明書や高卒認定合格証明書、顔写真など必要書類を早めに揃える
志望大学の募集要項を確認し、必要な教科・科目を慎重に選択する
コンビニ等で検定料を支払い、期間内に必要書類を簡易書留で郵送する
12月中旬に届く受験票で試験場・時間を確認、当日の準備を整える
まず前提として、大学入学共通テストを受験するには「出願資格」を満たす必要があります。通信制高校に在籍している生徒の場合は、受験年度の3月末時点で高校を卒業見込みであれば、学校を通じた出願が可能です。
一方、高校を卒業せずに高卒認定試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)を経て進学を目指している方は、「高等学校卒業程度認定試験合格者」として出願資格が認められます。ただし、高卒認定試験の全科目合格が必要です。一部科目しか合格していない状態では、共通テストへの出願資格を得られない点に注意してください。
なお、出願資格の詳細は年度によって改訂される可能性があります。大学入試センターの公式サイト(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/)では令和9年度試験の情報がすでに公開されており、最新の出願資格要件は必ずそちらで原文を確認するようにしてください。公式サイトに掲載されている受験案内(PDF)には資格要件の一覧表が添付されており、該当する項目を確認しやすくなっています。
また、2027年1月実施の共通テスト(令和9年度試験)に出願するためには、2026年11月頃の高卒認定試験(第2回)で全科目合格することが最終期限の目安になります。2026年8月実施の第1回高卒認定試験に全科目合格できれば、より余裕を持って受験準備を進められます。
より詳しい内容は「高卒認定と通信制高校の選び方を進路別に解説」をご覧ください。
出願の流れを3ステップで整理する
共通テストへの個人出願は、大まかに以下の順序で進みます。
(ステップ1)受験案内の入手と出願書類の準備をします。受験案内は大学入試センターの公式サイトからダウンロードするか、郵送で取り寄せることができます。配布時期は例年9月上旬ごろに始まりますので、2027年1月実施の試験に向けては、2026年9月に入ったら速やかに確認してください。受験案内には出願書類の様式も含まれていますので、印刷して手元に置いておくと手続きがスムーズです。
(ステップ2)検定料の払い込みをします。出願には検定料の支払いが先行します。大学入試センターの公式情報によると、令和8年度試験の検定料は3教科以上の場合18,000円、2教科以下の場合12,000円となっていました(出典:大学入試センター「大学入学共通テスト受験案内」令和8年度版)。令和9年度の金額は変更される可能性がありますので、公式サイトで必ず最新情報を確認してください。支払いはコンビニや金融機関の窓口など複数の方法が選べますが、払い込み後に発行される「領収書」や「払込証明書」は出願書類に添付するため、絶対に紛失しないよう管理してください。
(ステップ3)出願書類を郵送で提出します。出願期間は例年9月中旬から10月上旬ごろに設定されていることが多く、受験案内に記載された指定の封筒で大学入試センターに送付します。この期間を過ぎると一切受け付けてもらえませんので、スケジュールを必ず手帳やカレンダーに書き込んでおくことをお勧めします。郵送は「簡易書留」などの追跡が可能な方法を選び、締め切り日から余裕を持って発送しましょう。
高卒認定生が注意すべき「証明書類」の準備
個人出願で特に保護者の方に気をつけていただきたいのが、出願書類に添付する証明書類の準備です。全日制高校の生徒であれば学校が証明書を発行してくれますが、高卒認定合格者の場合は自分で準備する必要があります。
具体的には「高等学校卒業程度認定試験合格証明書」が必要になる場合があります。この証明書は文部科学省に請求する形になり、申請から発行・郵送までに数日から2週間程度かかることがあります。出願期間ギリギリに動き始めると間に合わない可能性がありますので、「出願開始の1ヶ月前」、つまり2026年8月中を目標に証明書の手配を始めることを強くお勧めします。
文部科学省の公式サイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/index.htm)では、証明書の申請方法や送付先が案内されています。請求には手数料がかかる場合もありますので、金額と支払い方法も事前に確認しておいてください。申請書の様式も公式サイトからダウンロードできますので、必要事項を記入して早めに郵送するようにしましょう。
また、通信制高校に在籍している方の場合は、出願手続きを学校経由で行うのか個人出願にするのかを、まず担任の先生に確認しましょう。学校によって対応が異なる場合があります。
夏から動くことが受験成功のカギになる理由
現在(2026年7月)の時点から逆算すると、2027年1月の共通テスト本番まで約6ヶ月です。この期間に「出願手続き」と「学力準備」の両方を並行して進める必要があります。
大学入試センターの公式サイトによると、令和9年度試験の情報はすでに公開が始まっていますので、今すぐアクセスして最新情報を確認する習慣をつけることが大切です。
学習面では、2026年の夏は志望校レベルへの到達を見据えた実力養成の時期として非常に重要です。特に高卒認定を経て大学を目指す方の場合、教科書の基礎を固めながら共通テスト形式の問題演習に慣れることが、秋以降の模試で手応えをつかむ近道になります。学習環境の整え方については、自分のペースや得意・不得意に応じて柔軟に選択することが大切です。
手続きと学習の両方を同時に管理するのは、保護者の方にとっても大きな負担になることがあります。「手続きは保護者の方が確認してリマインドする」「学習の中身は本人が主体的に決める」という役割分担が、親子関係を良好に保ちながら受験を乗り越えるコツになると言えるでしょう。
詳しくは「高卒認定から共通テストを受験する方法とスケジュール」で解説しています。
まとめ
高卒認定生や通信制高校生が大学入学共通テストに個人出願する場合、「出願資格の確認」「受験案内の入手」「証明書類の手配」「検定料払い込み」「書類の郵送」という流れをすべて自分たちで進める必要があります。出願期間は例年10月上旬ごろに締め切られますので、2026年9月には動き始めていることが理想的です。証明書の手配は特に時間がかかりますので、2026年8月中には準備をスタートさせてください。
大学入試センターの公式サイト(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/)を今すぐブックマークして、令和9年度試験の最新情報を確認するところから始めてみてください。一つひとつの手続きを確実に進めることが、お子さんの進学を後押しする大切な土台になります。
参考情報
- 大学入試センター「大学入学共通テスト」 https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/
- 文部科学省「大学・高等教育」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/index.htm
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