「試験がいつあるか、いつまでに何をすればいいか、調べても情報が多くてよくわからない」と感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。高卒認定試験は年に2回しか実施されないため、日程を把握できていないまま出願を逃してしまうケースも少なくありません。2026年度(令和8年度)は、試験科目の変更という大きな制度改定もあります。文部科学省の公式発表をもとに、試験日程・出願スケジュール・注意点を順を追って整理しましたので、まずはスケジュール全体を確認するところから始めてみましょう。
2026年度の試験日程を一覧で確認する
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト(2026年4月30日取得)によると、2026年度(令和8年度)の高卒認定試験は以下のとおりです。
「第1回試験」のスケジュールは次のとおりです。
1.受験案内配布:2026年4月6日(月)から
2.出願期間:2026年4月6日(月)から5月13日(水)まで(5月13日の消印有効)
3.受験票発送:2026年6月下旬ごろ(予定)
4.試験日:2026年8月6日(木)・8月7日(金)
5.結果通知:2026年9月1日(火)発送予定
「第2回試験」のスケジュールは次のとおりです。
1.受験案内配布:2026年7月21日(火)から
2.出願期間:2026年7月21日(火)から9月11日(金)まで(9月11日の消印有効)
3.受験票発送:2026年10月下旬ごろ(予定)
4.試験日:2026年11月7日(土)・11月8日(日)
5.結果通知:2026年12月8日(火)発送予定
ここが重要です。文科省の公式発表には「出願期間以外は、いかなる理由があっても受け付けません」と明記されています。締め切りを過ぎてしまうと、たとえ1日遅れであっても受け付けてもらえません。カレンダーに必ず記入しておきましょう。
2026年度から変わる「試験科目」の変更点
2026年度から試験科目に変更があります。文部科学省は「令和8年度からの新科目『情報』のサンプル問題を公表しました」と公式サイトで発表しており、新たに「情報」が試験科目に加わることが明らかになっています。
この変更は高等学校の学習指導要領改訂に連動したもので、現在の学校教育で「情報」を必修とする流れに合わせた対応です。具体的には次のような点を確認することをおすすめします。
1.自分が受験する科目の一覧を最新の文科省発表で確認する
2.「情報」科目が自分の合格要件に含まれるかを確認する
3.サンプル問題を文科省公式サイトでダウンロードして傾向を把握する
通信制高校に在籍中の方や、すでに科目合格を持っている方は、免除になる科目と新たに必要になる科目の整理が必要になる場合があります。最新情報は文科省の公式サイトで直接確認されることをおすすめします。
出願手続きの流れを順番に整理する
「出願ってどうやってやるの?」と戸惑う保護者の方も多いですが、流れは大きく4つのステップに分けられます。
1.受験案内を入手する
受験案内は「配布開始日」から全国の都道府県教育委員会などで入手できます。第1回は2026年4月6日から配布が始まります。文部科学省の公式サイトからダウンロードすることも可能です。
2.必要書類を準備する
受験願書・写真・住民票・出身学校に関する書類などが必要になります。書類の種類はそれぞれの受験状況(高校を中退しているか、在籍中かなど)によって異なります。受験案内に記載されたリストで1つずつ確認することが大切です。
3.郵送で願書を提出する
窓口での受け付けは行っていません。すべて郵送での提出になります。締め切りは「消印有効」ですが、余裕を持って5〜7日前には郵送を完了させておくとよいでしょう。
4.受験票の到着を確認する
受験票は第1回が6月下旬ごろに発送予定です。届いたら受験番号・氏名・受験科目などに誤りがないか必ず確認しましょう。
なお、試験当日に自然災害などが発生した場合の試験中止情報は、文部科学省が運営する「高等学校卒業程度認定試験X(旧Twitter)」でリアルタイムに発表されます。試験日が近づいたらフォローしておくと安心です。
第1回と第2回、どちらを受けるべきか
第1回(8月試験)と第2回(11月試験)のどちらを選ぶかは、お子さんの現在の学習状況や進路の目的によって異なります。
「第1回を選んだほうがよいケース」としては次のような場合が考えられます。
1.大学入試の出願に高卒認定の合格証明書が必要な場合(秋〜冬の入試に使いたい場合)
2.年内に合格を確定させて気持ちを切り替えたい場合
3.現時点で学習がある程度進んでいる場合
「第2回を選んだほうがよいケース」としては次のような場合が考えられます。
1.科目の準備にもう少し時間が必要な場合
2.第1回に一部科目だけ受けて、残りを第2回で補完したい場合(科目合格は翌年度以降も有効です)
3.来年度の大学受験に照準を合わせている場合
高卒認定試験は「1回で全科目合格」しなくても、科目ごとに合格が認められる仕組みです。たとえば第1回で5科目合格し、残りを第2回で合格しても「合格」として認定されます。この「科目合格の積み上げ」ができる点が、高卒認定試験の大きな特長です。焦って無理に1回で全科目合格を目指さなくてよいことも、ぜひ覚えておいていただければと思います。
まとめ
2026年度(令和8年度)の高卒認定試験は、第1回が8月6日・7日、第2回が11月7日・8日に実施予定です(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト、2026年4月30日取得)。出願は郵送のみで、締め切り日を過ぎると受け付けてもらえないため、スケジュール管理が最初の重要なステップになります。また、2026年度から「情報」が新科目として加わる変更があるため、受験前に文部科学省の公式サイトで最新の試験科目を必ず確認してください。まずは「第1回の出願締め切りは5月13日」という日付をカレンダーに書き込むことから始めてみましょう。早めに動くことが、お子さんの選択肢を広げる第一歩になります。
参考情報・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」公式サイト:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
・文部科学省「令和8年度高等学校卒業程度認定試験 新科目『情報』サンプル問題」:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
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