「高卒認定試験の科目が変わる」というニュースを耳にして、「うちの子は受けられるの?」「今から何を準備すればいいの?」と不安になっている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。文部科学省は令和8年度(2026年度)より高等学校卒業程度認定試験の試験科目を変更すると公表しています(文部科学省公式サイト、2026年5月取得)。変更点を正しく理解しておくことが、お子さんの受験準備において非常に重要になります。変更の内容・スケジュール・今から取るべき行動を、公式データに基づいて整理してお伝えします。
令和8年度からの変更点:「情報」が新科目として追加されます
文部科学省の公式サイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/、2026年5月取得)によると、令和8年度の高等学校卒業程度認定試験(以下「高卒認定試験」)から試験科目が変更されます。最も注目すべき変更点は、新科目「情報」が加わることです。
文部科学省は令和8年度からの新科目「情報」のサンプル問題をすでに公表しており、受験を検討している方はこのサンプル問題を活用して出題傾向を把握することができます。
「情報」という科目は、2022年に改訂された高等学校学習指導要領において「情報I」として必修化されたものです。つまり、この科目変更は現行の学校教育のカリキュラムと高卒認定試験を整合させるための改革といえます。不登校や学校に通えない事情があってもこの科目への対応が求められますので、早めに情報を集めておくことが大切です。
科目変更の全体像(廃止される科目・追加される科目の完全リスト)については、文部科学省が公表しているPDF資料に詳細がまとめられています。必ず文科省の公式サイトから最新版のPDFをご確認いただくようお勧めします。なお、過去の科目に関して一定の経過措置が設けられる可能性がありますが、詳細は公式PDFでご確認ください。
令和8年度の試験スケジュールを整理します
令和8年度の試験日程は以下のとおりです(文部科学省公式サイト、2026年5月取得)。
第1回1.受験案内配布開始:令和8年4月6日(月曜日)(すでに配布中です)
2.出願期間:令和8年4月6日(月)〜5月13日(水)※5月13日消印有効
3.受験票発送:令和8年6月下旬頃(予定)
4.試験日:令和8年8月6日(木)、8月7日(金)
5.結果通知:令和8年9月1日(火)発送予定
第2回1.受験案内配布開始:令和8年7月21日(火曜日)
2.出願期間:令和8年7月21日(火)〜9月11日(金)※9月11日消印有効
3.受験票発送:令和8年10月下旬頃(予定)
4.試験日:令和8年11月7日(土)、11月8日(日)
5.結果通知:令和8年12月8日(火)発送予定
ここで特に注意が必要な点があります。「出願期間以外は、いかなる理由があっても受け付けません」と文科省が明記しています。第1回の出願締め切りは「2026年5月13日」です。この記事をお読みいただいている時点(2026年5月)でまだ間に合う可能性がありますので、第1回受験を検討している方は至急ご確認ください。
新科目「情報」とはどんな内容なのでしょうか
高卒認定試験に追加される「情報」は、高等学校の「情報I」に対応した内容になると考えられます。文部科学省はすでにサンプル問題を公表していますので、実際にどのような出題がされるかを確認することができます。
「情報I」の内容は大きく4つの領域から構成されています。
1.情報社会の問題解決(情報リテラシー・個人情報・著作権など)
2.コミュニケーションと情報デザイン(デジタル表現・デザインの考え方)
3.コンピュータとプログラミング(アルゴリズム・プログラムの基礎)
4.情報通信ネットワークとデータの活用(ネットワーク・データ分析の基礎)
「プログラミングなんて難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、認定試験のレベルは高校で学ぶ基礎的な内容が中心です。2027年度大学入学共通テストにも「情報I」が出題されることを踏まえると、この科目の学習は大学進学を視野に入れた場合にも活きてきます。NHK高校講座(https://www.nhk.or.jp/kokokoza/)では各教科の学習コンテンツを提供しており、「情報」の学習にも活用できるかどうか確認してみることをお勧めします。
なお、現在すでに一部科目の合格を持っている方や受験を途中でやめた方は、今回の科目変更がどのように影響するかを確認することが重要です。文科省のPDF資料や最寄りの教育委員会への問い合わせで、ご自身の状況に応じた対応を確認するようにしてください。
不登校やブランクがある方こそ確認しておきたいポイント
高卒認定試験は、高校を卒業していない方や高校を中途退学した方が、高校卒業と同等以上の学力を認定してもらうための試験です。試験に合格することで、大学・短大・専門学校の受験資格を得たり、就職活動で活用したりすることができます。
不登校の状態にあるお子さんや、高校を退学・休学している方にとって、高卒認定試験は選択肢の一つとなります。今回の科目変更を機に、受験を検討し始めることも一つの前向きな行動です。
今回の変更で押さえておきたいポイントを整理すると、以下のようになります。
1.新科目「情報」が加わることで、受験科目数・内容が変わる可能性があります
2.現時点では文科省公式PDFで最新の科目一覧を確認することが最優先です
3.第1回試験(2026年8月)の出願締め切りは2026年5月13日です
4.第2回試験(2026年11月)の出願は2026年7月21日から受け付け開始です
5.サンプル問題はすでに文科省サイトで公表されており、対策に活用できます
一度にすべての科目に合格する必要はなく、複数回の試験に分けて合格していくことも可能です。焦らず、お子さんのペースに合わせて計画を立てていきましょう。
まとめ
令和8年度より、高等学校卒業程度認定試験の試験科目が変更され、新たに「情報」が加わります(文部科学省公式サイト、2026年5月取得)。この変更は現行の高校教育課程との整合を図るものであり、受験を検討している方には早めの情報収集と準備が求められます。
まず取るべき行動は3つです。
1.文部科学省の公式サイトからPDF資料をダウンロードして、科目変更の全体像を確認する
2.現在の出願締め切り(第1回:2026年5月13日消印有効)を確認する
3.新科目「情報」のサンプル問題で出題傾向を把握する
制度の変わり目は「わからない」ことが増えて不安になりやすい時期ですが、公式情報を一つひとつ確認していけば必ず整理できます。お子さんの状況に合わせて、焦らず着実に進んでいきましょう。
・文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
・NHK高校講座 公式サイト https://www.nhk.or.jp/kokokoza/
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