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不登校の子どもに怒ってしまったときの対処法

不登校の子どもに怒ってしまったときの対処法

「また怒鳴ってしまった」「怒ってはいけないとわかっているのに、どうしても感情が抑えられない」。そう感じて、夜ひとりで泣いたことがある保護者の方は、決して少なくないのではないでしょうか。不登校のお子さんを抱えながら、仕事や家事をこなし、先の見えない不安と向き合い続けるのは、本当に心が折れそうになる毎日です。あなたがつらいのは当然のことです。そして、その気持ちを抱えながらも今日も向き合おうとしているあなたのことを、まずそのまま受け止めてほしいと思います。

目次

「怒ってはいけない」と自分を追い詰めていませんか

インターネットで「不登校 怒ってはいけない」と検索する保護者の方は、とても多くいらっしゃいます。その言葉の裏には、「子どもを傷つけたくない」「何とかしてあげたい」という深い愛情があります。怒鳴ってしまうのは、無関心だからではありません。それだけ必死に向き合っているからこそ、感情がこぼれてしまうのです。

「なんで学校に行かないの」「このままどうするつもりなの」という言葉が口をついて出てしまうのも、お子さんの将来を心配しているからです。愛情があるからこそ、焦り、怖くなり、つい声を荒げてしまう。そういう保護者の方は、本当にたくさんいらっしゃいます。

ここで大切にしてほしいのは、「怒ってはいけない」という禁止令で自分を縛ることではなく、「なぜ自分は怒りたくなるのか」を少し立ち止まって見てみることです。怒りの多くは、不安や悲しみ、疲れ、孤独感が形を変えたものだといわれています。怒りそのものを悪だと決めつけるよりも、その奥にある気持ちに気づいてあげることが、保護者の方自身を楽にする第一歩になるかもしれません。

不登校の子どもがどれだけ増えているかご存知ですか

「うちの子だけがこんな状態なのでは」と感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、不登校のお子さんを持つ家庭は今、かつてないほど多くなっています。

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2023年度)によると、小・中学校における不登校の児童生徒数は約34万6千人にのぼり、10年連続で増加しています(出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」2023年度)。高等学校を含めると、その数はさらに大きくなります。

これだけ多くの家庭が同じ状況にあるということは、不登校は「特別な問題を抱えた家庭だから起きること」ではないということを示しています。育て方が悪かったから、愛情が足りなかったから、という話ではありません。それでも自分を責めてしまう気持ちは、とても自然なことです。ただ、あなただけが失敗しているわけではないということを、どうか知っておいてください。

34万人を超えるお子さんの隣には、同じように悩み、同じように怒ってしまい、同じように後悔している保護者の方がいます。あなたはひとりではありません。

怒った後、どうしたらいいのでしょうか

「また怒ってしまった。どう挽回すればいいのか」と途方に暮れる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、怒ってしまった後のかかわり方について、いくつかの選択肢をお伝えします。

まず、無理に謝ろうとしなくても大丈夫です。「さっきは怒鳴ってごめんね」という一言が言えそうなときは伝えてみてください。ただし、義務感から無理に謝ると、かえってぎこちない空気を生んでしまうこともあります。謝れないときは、翌日に好きな飲み物を黙って置いておくだけでも十分なことがあります。

次に、お子さんの反応を急いで求めないことも大切です。不登校のお子さんは、外からの刺激に非常に敏感になっていることが多く、何かを言おうとしても言葉にならない状態のこともあります。「また関係が壊れてしまった」と思わなくても大丈夫です。親子の関係は、一度の怒りで壊れるほどもろくはありません。

そして、ここが重要です。怒ってしまった後に一番やってほしいことは、「自分自身を責め続けないこと」です。自己批判が続くと、保護者の方の心が疲弊し、お子さんへの余裕もなくなってしまいます。怒ってしまったことより、その後にどう関わるかの方がずっと大切だということを、どうか覚えておいてください。

保護者の方が「自分の気持ち」を持つことの大切さ

不登校の子どもを支えるとき、保護者の方は自分の感情を後回しにしがちです。「子どものことが優先」「自分のことを考えている場合じゃない」と、ひたすら我慢して、ある日突然感情が爆発してしまう、という流れを繰り返している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こども家庭庁は、子どもの健全な育ちのためには保護者自身の心の安定も重要な要素であるという視点のもと、保護者支援の充実を施策の一つとして位置づけています(出典:こども家庭庁公式サイト https://www.cfa.go.jp/)。子どもを支えるためには、支える側が倒れないことが必要です。

保護者の方が誰かに話を聞いてもらう場を持つことは、お子さんのためにもなります。学校のスクールカウンセラー、地域の教育相談窓口、不登校の保護者同士のオンラインコミュニティなど、話せる場所は少しずつ増えてきています。「専門家に頼るほどのことでもない」と思わず、試しに話してみるだけでも気持ちが楽になることがあります。

あなたが感じているつらさは、誰かに聞いてもらう価値があります。自分だけで抱えなくていいのです。

まとめ

怒ってはいけないとわかっていても、怒ってしまう。その繰り返しに疲れている保護者の方に、まず伝えたいことは、「それだけ一生懸命だということ」です。文部科学省の調査では不登校のお子さんは約34万6千人にのぼっており(2023年度)、同じように悩む保護者の方がたくさんいます。あなただけが苦しんでいるわけではありません。

怒ってしまった後は自分を責め続けるより、少し休んで、またお子さんの隣に戻ることを選んでください。専門家や相談窓口を頼ることも、大切な選択肢の一つです。あなたの愛情はお子さんに伝わっています。今日も向き合おうとしているあなたのことを、どうか大切にしてください。

・文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和5年度)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/
・こども家庭庁 公式サイト https://www.cfa.go.jp/

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・不登校の子どもへの声かけと接し方:https://futoukou.co.jp/parents-support/
・不登校の回復期に保護者ができること:https://futoukou.co.jp/recovery/
・不登校の保護者が使える相談窓口まとめ:https://futoukou.co.jp/support-system/

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