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不登校の保護者がYouTubeを活用する方法と注意点

不登校の保護者がYouTubeを活用する方法と注意点

お子さんが不登校になったとき、「何か情報を集めなければ」と夜中にスマートフォンを手に取り、気づけばYouTubeを何時間も見ていた、という経験はないでしょうか。情報を求めること自体は決してまちがいではありませんが、動画の種類や見方によっては、かえって不安が増してしまうこともあります。さっそく、保護者の方がYouTubeと上手に付き合うためのヒントをお伝えします。

目次

不登校の保護者が孤独を感じやすい理由

「どうしてうちの子だけ」と感じてしまう保護者の方は、とても多いのではないでしょうか。学校に行けない子どもを前に、何が正しいのか、どう声をかければいいのか、誰にも打ち明けられないまま一人で抱え込んでしまう…そんな状況が続くと、孤立感はどんどん深まっていきます。

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2023年度)によると、小・中学校における不登校の児童生徒数は約34万6,000人にのぼっており、過去最多を更新し続けている状況です。つまり、今この瞬間にも、全国各地で同じ思いを抱えている保護者の方がいらっしゃるということです。

それでも「自分の育て方が悪かったのでは」と自分を責めてしまう気持ちは、親として自然な感情だと思います。その気持ちそのものが、お子さんへの愛情の深さのあらわれでもあります。一人で悩まないために、情報を集めようとすること自体は、とても大切なことです。

保護者がYouTubeに頼りやすい理由

子どもが不登校になると、学校や教育委員会以外から情報を集めようとする保護者の方が増えています。書籍よりも手軽で、いつでも・どこでも見られるYouTubeは、特に夜中に一人で調べている保護者の方にとって、すぐに手の届く場所にある情報源となっています。

「不登校」「子どもの引きこもり」「学校に行けない子への接し方」といったテーマを扱うチャンネルや動画は、YouTube上に数多く存在します。臨床心理士やスクールカウンセラー、不登校経験者本人、不登校の子どもを持つ親がそれぞれの立場から発信しているケースが見られます。こうした動画を通じて「自分と同じ状況の人がいる」と気づき、孤独感が少し和らいだという声は、保護者の方の間に広く見られる傾向です。

一方で、誰でも動画を公開できるプラットフォームの特性上、資格や専門的な知見のない発信者が感覚的な意見を「正解」のように伝えているケースもあります。「〇〇すれば必ず改善する」「こう接すれば子どもは学校に戻る」といった断定的な言い方をしている動画には、特に注意が必要です。

信頼できる情報源を選ぶための視点

YouTube上の動画を見るとき、どんな点を確認すればよいか、いくつかの視点を参考にしてみてください。

まず確認したいのは、発信者の立場と根拠です。臨床心理士・公認心理師・社会福祉士などの資格を持つ専門家が発信している動画は、一定の信頼性が期待できます。また、文部科学省やこども家庭庁などの公的機関がYouTubeチャンネルを持っている場合もありますので、公式情報をもとにした発信かどうかを確認することも大切です。

次に注意したいのは、「必ずうまくいく」「これさえすれば大丈夫」といった断定的な表現です。不登校の背景は子どもによって大きく異なりますし、発達障害・HSC(ひといちばい敏感な子)・起立性調節障害など、医学的・心理的なサポートが必要な場合もあります。一つの動画の内容がそのままお子さんに当てはまるとは限りませんので、動画の情報はあくまで「参考の一つ」として受け取ることをおすすめします。

動画を見て気持ちが楽になる場合は、うまく活用できているサインです。一方で、見るたびに不安が増したり、焦りが募るように感じる場合は、少し距離を置いてみることも一つの選択肢です。

YouTubeを「つながりのきっかけ」として使う

YouTubeを「答えを探す場所」ではなく「同じ気持ちを持つ人の声に触れる場所」として活用すると、精神的な負担が変わってくることがあります。

不登校の子どもを持つ保護者が自らの経験を語っている動画を見ることで、「こういう時期があっても、後からこうなった」という時間の流れを知ることができます。お子さんの将来に対する強い不安を抱えている保護者の方にとって、そうした動画は「今が全てではない」という気持ちを与えてくれることがあります。

また、YouTubeのコメント欄や概要欄に支援団体・相談窓口の情報が記載されていることもあります。こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/)やお住まいの地域の教育相談センターなどとの組み合わせで使うことで、動画から得た情報を実際のサポートにつなげていく道が開けることもあります。

通信制高校やサポート校の中には、保護者向けに公式YouTubeチャンネルや説明動画を公開しているところもありますので、進路の選択肢を知る場としても活用できます。

まとめ

お子さんの不登校に悩みながら、深夜に一人でYouTubeを見て情報を集めている保護者の方のお気持ちは、決して孤独なものではありません。文部科学省の調査では不登校の子どもは全国で約34万6,000人にのぼっており、同じ状況の保護者の方が日本中にいらっしゃいます。

YouTubeは使い方次第で、孤独感を和らげ、選択肢を広げてくれる道具になります。ただし、動画の内容を全て正解として受け取る必要はありません。「自分の子どもに合うかどうか」を判断するのは、どんな専門家よりも保護者の方自身です。焦らず、一歩一歩、お子さんのペースに合わせて情報と付き合っていただけたらと思います。あなたの愛情は、必ずお子さんに伝わっています。

・文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2023年度) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/
・こども家庭庁 公式サイト https://www.cfa.go.jp/

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・不登校の子どもへの声かけと接し方:https://futoukou.co.jp/parents-support/
・不登校からの進路選択と通信制高校の選び方:https://futoukou.co.jp/correspondence-school/
・不登校の保護者が利用できる支援制度と相談窓口:https://futoukou.co.jp/support-system/

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