MENU

通信制高校の学費と奨学金を使った負担軽減法

通信制高校の学費と奨学金を使った負担軽減法

「通信制高校は学費が高そう」というイメージをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。実際には学校の種類や選ぶコースによって費用は大きく異なり、使える支援制度も複数存在します。奨学金や就学支援金をうまく活用すれば、家庭の負担をかなり抑えられる場合があります。学費の実態・支援制度の使い方・手続きの手順を順序立てて解説しますので、進路選びの参考にしていただければ幸いです。

目次

通信制高校の学費はどのくらいかかるのか

通信制高校の学費は、「公立」か「私立」か、また私立の中でもどのコースを選ぶかによって大きく変わります。ここでは一般的な目安を整理します。

公立の通信制高校は、学費が非常に抑えられているのが特徴です。文部科学省が公表している就学支援金制度の資料(2024年時点)によると、公立通信制高校の授業料は1単位あたり336円が標準とされており、3年間で卒業に必要な74単位を取得した場合、授業料の合計は約24,864円にとどまる計算になります。ただし、教科書代・スクーリング交通費・NHK学園などが提供するスクーリング費用は別途かかるため、諸費用を合わせると年間数万円程度が目安とされています。

私立の通信制高校は、選ぶコースや学校のサービス内容によって費用の幅が広くなります。たとえば週1〜2日の登校コースと週5日の全日型コースでは、年間費用が数十万円単位で異なることも少なくありません。みんなの通信制高校ナビ(stepup-school.net)の情報によると、私立通信制高校の年間費用は、シンプルな通信コースで20〜40万円程度、サポートの手厚い全日型コースでは60〜100万円以上になる場合もあると紹介されています。最新の学費情報は必ず各校の公式サイトでご確認ください。

たとえば、N高等学校(nnn.ed.jp)の場合、ネットコース・通学コースなど複数のコースが用意されており、コースによって費用が異なります。また、鹿島学園高等学校(kg-school.net)では、提携する学習センターの授業料が別途かかる仕組みになっており、入学する学習センターによって費用構造が異なります。いずれの学校も「入学前に費用の全体像を確認する」ことが重要です。

高等学校等就学支援金制度を必ず確認してください

通信制高校に在籍していても、条件を満たせば「高等学校等就学支援金制度」を利用できます。これは授業料の一部または全部を国が支援する制度で、保護者の方が知っておくべき最も重要な制度のひとつです。

制度の概要は以下のとおりです。

1.対象:日本国内の高等学校等に在籍する生徒(通信制高校も対象)
2.支給上限額:世帯年収の目安が約910万円未満の場合、年間11万8,800円が支給されます(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度」2024年時点)
3.低所得世帯向けの加算:世帯年収の目安が590万円未満の場合、さらに加算されます
4.手続き:学校を通じて申請するため、入学時に担当者に確認してください

文部科学省が公開している「高等学校等就学支援金制度」のページ(mext.go.jp)では、年収の目安と支給額の早見表が掲載されています。通信制高校では1単位あたりの支給単価が設定されており、公立の授業料は実質無償になるケースが多く、私立であっても支援金で授業料の大部分がカバーされる場合があります。詳細な計算方法は在籍予定の学校に問い合わせると丁寧に教えてもらえますので、入学前に必ず確認することをおすすめします。

奨学金制度の種類と通信制高校での活用法

就学支援金に加えて、奨学金制度を活用することで、授業料以外の諸費用もカバーできる場合があります。主な制度を3つ紹介します。

1.日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
JASSOは大学生向けのイメージが強いですが、高校生向けに「高校生の奨学金」の案内も行っています。ただし、JASSOの奨学金は現状では主に大学・専門学校進学後の支援が中心です。通信制高校在籍中に利用できるものとしては、地方自治体や民間団体の奨学金と組み合わせる形が一般的です。

2.都道府県・市区町村の奨学金・給付金
多くの自治体が独自の高校生向け奨学金制度を設けており、通信制高校の生徒も対象になる場合があります。利用できる制度は在住地域によって異なるため、お住まいの自治体の教育委員会や福祉窓口に問い合わせてみてください。給付型(返済不要)のものもありますので、特に積極的に探してみてください。

3.各通信制高校が設ける独自の支援制度
学校によっては、経済的な理由で進学が難しい生徒向けに、独自の授業料減免・奨学金制度を設けているところもあります。クラーク記念国際高等学校(clark.ed.jp)や第一学院高等学校(daiichigakuin.ed.jp)なども入学相談の中で費用面の相談に応じているとしていますが、具体的な条件・金額は公式サイトまたは直接の問い合わせでご確認ください。学校のパンフレットだけでなく「費用について相談したい」と率直に伝えることで、適用できる制度を案内してもらえる場合があります。

学費の準備と手続きを逆算するスケジュール

入学を決めてから慌てないために、スケジュールを逆算して準備することをおすすめします。

入学の6ヶ月前には、志望校の公式サイトで学費総額・コース別費用・支払い方法を確認しましょう。複数校を比較する場合は、この段階で資料請求や学校説明会への参加をおすすめします。

入学の4ヶ月前には、就学支援金の受給要件(世帯年収の目安)を確認しましょう。前年度の源泉徴収票や住民税の通知書があると手続きがスムーズです。自治体の奨学金制度についても、この時期に問い合わせを始めてください。

入学の2ヶ月前には、学校から入学に関する案内が届いたら、就学支援金の申請手続きを進めましょう。書類の提出期限は学校によって異なるため、見落とさないように注意してください。

入学後は、就学支援金の毎年度の更新手続きが必要になる場合があります。学校からの案内を確認して、手続きを忘れないようにしましょう。

なお、お子さんが通信制高校への進学に前向きでない場合、費用の話を先行させることで「家庭の事情で決められた」と感じさせてしまうこともあります。費用の準備は保護者の方が中心に進めていただき、お子さんには学校の雰囲気や学び方の特徴を中心に伝えてあげてください。

まとめ

通信制高校の学費は学校・コース・支援制度の活用によって大きく変わります。まず確認してほしいのは「高等学校等就学支援金」の受給資格です。世帯年収が約910万円未満であれば多くの家庭が対象になり、授業料の負担を大幅に減らせます。次に、自治体独自の奨学金・給付金制度、そして学校独自の減免制度を組み合わせて考えると、より現実的な費用設計が見えてきます。入学の6ヶ月前から情報収集を始め、不明点は遠慮なく学校や自治体の窓口に問い合わせてみてください。お子さんのペースで進路を選べるよう、費用の不安を一つひとつ解消していきましょう。

・文部科学省「高等学校等就学支援金制度」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/
・N高等学校 公式サイト https://nnn.ed.jp/
・第一学院高等学校 公式サイト https://www.daiichigakuin.ed.jp/
・クラーク記念国際高等学校 公式サイト https://www.clark.ed.jp/
・みんなの通信制高校ナビ https://www.stepup-school.net/

関連記事

・通信制高校の種類とコースの選び方:https://futoukou.co.jp/correspondence-school/
・不登校の子どもの進路選択肢まとめ:https://futoukou.co.jp/career-path/
・高卒認定と通信制高校の違いと選び方:https://futoukou.co.jp/high-school-equivalency/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次